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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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虚血性腸炎って何?腹痛→下痢→血便がある時は、要注意‼

2020年06月10日

  • 副院長ブログ

おはようございます。

医師の久津川です。

今日は最近よく診る「虚血性腸炎」についてです。

虚血性腸炎とは?

虚血とは「臓器に血液が行き届いていない」ことをいいます。

虚血性腸炎とは大腸が虚血となり、大腸に炎症を起こす病気です。

ひどいときには、潰瘍や壊死を起こすことがありますが、

発赤やびらん、浅い潰瘍など軽い状態の場合がほとんどです。

 

虚血性腸炎の原因は?

糖尿病・膠原病(こうげんびょう)・血管炎などの基礎疾患のある方、高齢の方、便秘の方に多いとされますが、原因が不明な場合も少なくありません。

 

虚血性腸炎の症状とは?

典型的な症状は、腹痛、下痢、血便です。突然、左下腹部に痛みを感じ、トイレに駆け込むと普通便のあとに下痢になり、その後血便が数回出るというのが典型的な症状です。

嘔吐、気分不良、冷汗(冷や汗)を伴うこともあります。

好発部位が下行結腸からS状結腸のため、左下腹部痛を訴えることがほとんどです。

 

虚血性腸炎の診断に必要な検査は?

経過と症状で診断可能なケースがほとんどですが、腹部CT検査、大腸内視鏡検査にて診断できます。

腹部CT検査では、下行結腸からS状結腸にかけての炎症が見られます。大腸内視鏡検査では、同じく下行結腸からS状結腸にかけてびらんや潰瘍、出血などが見られます。急性期では腹痛が強いため、大腸内視鏡検査は症状が取れてから行うことが多いです。

 

虚血性腸炎と鑑別が必要な疾患とは?

①大腸がん 血便があるときは必ず除外しないといけない疾患です。血便があるときは大腸内視鏡検査が必要です。

②潰瘍性大腸炎 慢性的な血便と下痢が症状の主体となる炎症性腸疾患です。血便や下痢が続くときは大腸内視鏡検査を行い、除外する必要があります。難病にも指定されている疾患です。

③感染性腸炎 腹痛、下痢が主体となる疾患ですが、原因菌によっては血便を伴うことがあります。虚血性腸炎とは違い、症状が数日から1,2週間続くことがあります。症状がひどい場合は、便培養検査などを行い、原因菌を同定する必要があります。ほとんどの場合、整腸剤や抗生物質の内服で治癒します。

 

虚血性腸炎の治療はあるの?

特別な治療はありません。通常は水分補給、安静などで数日で改善します。

対処療法として整腸剤などの内服薬を処方することがあります。

また、症状が強い場合(腹痛がひどい、血便が大量、発熱を伴うなど)は、入院して絶食、点滴治療を行うことがあります。

 

虚血性腸炎予防法はあるの?

原因がはっきりしている場合は、その原因疾患の治療を行います。原因がはっきりしな場合は、毎日の食生活の改善、水分摂取、腸内環境の改善などを行います。

 

*血便など気になる症状がある場合は危険な病気が隠れていることもあるため、一度ご相談ください。

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