たまプラーザ南口胃腸内科クリニック

リキッドバイオプシー

こんにちは。副院長の東です。

7月も終わろうとしているのに、まだ梅雨が明けません。

暑い夏が予想されていましたが、一体どうなるのでしょうか??

 

今日は、「リキッドバイオプシー」についてお話します。

そのまま翻訳するとリキッド=液体、バイオプシー=生検になります。

私たちが内視鏡検査で行う生検は、炎症やがんの診断のために行いますが、その方法は

胃や大腸の組織(⇒固体)を一部採取して、顕微鏡で診断します。

内視鏡検査を行った臓器の「1つのがん」を診断することが目的です。

 

一方でこのリキッドバイオプシ-ーは血液(⇒液体)検査を用いた検査法です。

ご紹介する検査法は、「マイクロRNA」という非常に小さな遺伝子を血液中から検出する方法です。

最新の研究で、13種類のがんを1度に調べることができる方法が開発されていて、

特筆すべきは一部の早期のがん、難治がん、希少がんも含んでいる点です。

気をつけていただきたいのは、腫瘍マーカーとはまったく検出する原理が異なります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイクロアレイ解析で用いるマイクロRNAは、がん細胞のメッセージと言われていて、

エクソソームというカプセルに入って血液中を介して周囲の細胞に運ばれます。

いわゆる、細胞から細胞へのメッセージ伝える、一種の細胞間コミュニケーション手段なのです。

生きているがん細胞の情報を見ているわけです。

 

腫瘍マーカーはどうでしょうか?

これはがん細胞が大きくなることで酸素不足、栄養不足が生じて壊れたり、免疫細胞に攻撃されて、

死んでしまったがん細胞のDNAの一部を血液中から検出します。

がん細胞が小さいうちは検出が難しく、特に早期発見には適していません。

 

いくつかの会社から、がんリスク検診として、マイクロアレイ血液検査を用いた方法が出ています。

当院でも、精度、有用性を評価して今後導入していくことを検討中です。

ただし、健康保険診療は適応されませんので、自費診療となることをお伝えしておきます。