内視鏡専門医が薦める
知って得する健康の話
HEALTH STORY
大腸がんは予防できる病気です。
大腸がんの症例を提示します。
1;40歳代後半 男性
過敏性腸炎に特徴的な下痢と便秘の繰り返しという症状があり、大腸内視鏡検査を受けられました。大腸内視鏡検査を受けるのは、はじめてでした。父親が進行大腸癌の手術を受けていました。
直腸にポリープを認め、内視鏡的に切除しました。
病理検査の結果は、粘膜内癌という早期大腸癌でした。
★粘膜内癌の場合、内視鏡的に完全に切除できれば「治癒」という状態になります。
2;50歳代前半 女性
胃痛があり当クリニックを受診され、大腸内視鏡検査を勧められ受けることになりました。
大腸内視鏡検査を受けるのは、はじめてでした。
S状結腸にポリープを認め、内視鏡的に切除しました。
病理検査の結果は、粘膜内癌という早期大腸癌でした。
3;30歳代前半 女性
健康診断の便潜血反応が陽性であり、当クリニックを受診しました。症状はありませんでした。大腸内視鏡検査を受けるのは、はじめてでした。父親が進行大腸癌の手術を受けていました。
S状結腸に病変を認め、生検にて大腸癌が検出されました。
他院にて外科的手術を受け、最終的にはリンパ節転移のある進行大腸癌でした。
今後、追加で抗がん剤治療が行われる予定です。
4:60歳代後半 男性
最近、下痢気味ということで当クリニック受診しました。それ以外の症状はありませんでした。大腸内視鏡検査を受けるのは、はじめてでした。
大腸内視鏡写真です。直腸に病変を認め、生検にて大腸癌が検出されました。
他院にて外科的手術を受け、進行癌でしたがリンパ節や肝臓などの他臓器への転移を認めませんでした。今後は、再発がないか定期的な検査が必要です。
大腸癌にならないためには定期的な大腸内視鏡検査が必要です。大腸ポリープを切除することで大腸癌の予防もできます。一度は大腸内視鏡検査を受けましょう。



