たまプラーザ南口胃腸内科クリニック

ライザップに2ヶ月間通い、病気にならない生活習慣を獲得するための運動習慣・食事習慣を習得していきますが、肥満であるが故にかかる医療費などをこの29.8万円と比較していきます。

HIGER OR CHEAP!? ライザップは果たして高いのか?!安いのか?!

結論から言いますと非常に安いと思います(当クリニックはライザップと利害関係は全くありませんので、間違っていると思われることに対しては当然、当院独自の意見も述べますし、ライザップをヨイショするつもりも毛頭ありませんが、これから進むべき方向性(医療費の削減など)が今のところは同じなので、医療費削減へ向けて同じ方向に向かって一緒に進んでいければと考え、現時点では医療提携を行っております)。
これは「個人的に考えると」ではなくて、「今後の日本の医療費の事を考えると」非常に安いのではないかと思っています。

現在の日本の国家予算が約100兆円となっていますが、このうちの約40兆円が医療費関連となっています。約40%もの割合となっていますが、この割合は今後ますます増えていくと予想されていますし、高齢化がますます加速していくこの日本の現実では、確実にその割合は増えていくことでしょう。2025年には医療費関連の割合が国家予算の55%にまで達すると予想されています。医療費が国家予算の50%を超えてしまうと、国家的な価値が下がってしまい、国債(国の価値)がますます下がることとなり、
日本自体の価値が、ひいては個人が保有する資産の価値までもがますます下落してしまいます。
この事実は本当にまずい事だと思いますが、事実として確実に起こってしまう事象であると推察されます。
「国家的な予算なんか良くわからないし、自分個人としては、どうでも良いのでは?」と多くの人が思いがちですが、この思いは大きな間違いです。日本という国が沈没してしまうと、個人の貯蓄も紙くずになってしまい、全てがパーになってしまい、
共倒れになってしまう可能性があります。
この何十兆円もの莫大な医療費の中で減らす事ができる可能性があるのは、肥満や不摂生などによる生活習慣病関連の医療費です。中でも生活習慣病などにより、調剤薬局などが得ている調剤料やお薬代が年間約8兆円もの巨額な費用となっており、医療費全体を占める割合が約20%となってしまっています。
ライザップに代表される糖質制限や筋トレによって、適正な体重を保つことにより、生活習慣病の予防および改善が見込まれると思われますので、これらの無駄なお薬代が減らすことができる可能性があり、国家予算を大幅に減らせる可能性を秘めています。
一人一人の僅かな努力で国家的にも多くの成果を出せると信じています。

2ヶ月間という短い期間で29.8万円は一見すると非常に高く感じますが、今後の長い人生での生活習慣病に対する病院での診察代やお薬代、生活習慣病が元でがんや心筋梗塞などに罹った場合の手術代や通院費・入院費を考えるとかなり割安なのではないかと考えています。何より病気になって精神的に落ち込んだり、悩んだりすることを考えると、お金以上に大切な時間や生活の質を得られるのであればとても大きな価値・良い習慣の獲得だと思います。わずか2ヶ月間のトレーニングや食事指導で生涯の食事習慣や運動習慣が身につくことより薬代や通院費がかからないまたは減ることを考えると、
金銭的にも精神的にも、肉体的にも負担が軽くなるのではないかと思われます。

ここで、日々の生活に対して食事に気をつけたりせず、運動などもせずに、生活習慣病である高血圧症・高脂血症・糖尿病・がん(がんの大部分は生活習慣病であると言われています)などの病気に罹ってしまったらいったいどのくらいのお金が生涯にわたってかかるのか見てみましょう。

がんの医療費

がんも生活習慣病の一種と言われています

国の医療費の負担という観念から「3割負担でいくら」「1割負担でいくら」ではなく、実際にかかった医療費の総額として計算しています。
窓口では1割や3割の負担で済みますが、実際の国の医療費としてはもっともっと負担が大きくなっているという事を自覚して欲しいと思います。
「個人負担が3割だからどのくらい」という考え方は根本的に止めた方が良いと思います。
残りの7割は自分や周りの方が払った税金でまかなわれていますので、国全体の問題として医療費を考えて頂きたいと心から願っています。
自分さえよければ良いという考えでは、今後の日本の未来はなくなってしまうと思っています。

肺がんの治療費の例
  • 進行肺がんの
    外科的手術

    170万円

  • その後の
    抗がん剤治療

    200万円/年

肺がんは「喫煙」との関係が非常に高く、抗がん剤の費用が最も高いと言われている「がん」のひとつで、
1年で200万円近くかかる抗がん剤もあり、「貯金の切れ目が命の切れ目」と言われているぐらいです。

胃がんの治療費の例
  • 早期胃がん
    内視鏡治療

    40万円

  • 進行胃がん
    外科手術

    200万円 + 

    抗がん剤治療

    140万円/年

胃がんは早期なら95%以上が完治するとされており、定期的な内視鏡検査による早期発見・早期治療が非常に大切です。

大腸がんの治療費の例
  • がんになる前の
    大腸ポリープを
    内視鏡で切除(外来)

    7万円

  • 早期大腸がん
    内視鏡治療(入院)

    25万円

  • 進行大腸がん
    外科手術

    160万円 + 

    抗がん剤治療

    70万円/年

大腸がんは大部分が大腸ポリープから進展しますので、大腸ポリープの段階で内視鏡で切除できれば大腸がんの予防になると言われています。
定期的な内視鏡検査で大腸がんを防げる「この事実を知っているか、知らないか」が大きな分かれ目のがんのひとつと言えます。

乳がんの治療費の例
  • 早期の乳がん
    術前補助化学療法

    190万円

  • 外科的治療

    150万円

  • その後の
    抗がん剤治療

    350万円

乳がんは比較的若い世代から罹患するがんの代表(有名な歌舞伎役者の奥様もかなり若い年齢で罹患しています)であるため、
子育て世代や社会で働く世代に大きく負担がのしかかります。治療薬の選択肢は多いですが、高額な療養費が長期間続く とされています。

※治療費は、がんの進行具合や入院日数、治療方針などにより大きく変わってきます。
上記のそれぞれのがん治療費はあくまで仮想の症例での治療費の1例となりますのでご注意ください。

生活習慣病の医療費

国の医療費の負担という観念から「3割負担でいくら」「1割負担でいくら」ではなく、実際にかかった医療費の総額として計算しています。
窓口では1割や3割の負担で済みますが、実際の国の医療費としてはもっともっと負担が大きくなっているという事を自覚して欲しいと思います。
「個人負担が3割だからどのくらい」という考え方は根本的に止めた方が良いと思います。
残りの7割は自分や周りの方が払った税金でまかなわれていますので、国全体の問題として医療費を考えて頂きたいと心から願っています。
自分さえよければ良いという考えでは、今後の日本の未来はなくなってしまうと思っています。

高血圧病の治療費の例

50歳の男性で、1ヶ月に1回の通院で3ヶ月に1回採血などの検査を行っている
(45歳から血圧の薬を内服開始)

クリニックなどでの診療費(検査のない月の1ヶ月分の診療費)
  • 再診料 720円
  • 外来管理加算 520円
  • 明細書処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 特定疾患療養管理料 2,250円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 1,240円
  • 降圧薬1日1回内服の薬剤費 1,800円
  • 発行体制等加算 10円

合計 7,870円/月

クリニックなどでの診療費(検査のある月の1ヶ月分の診療費)
  • 再診料 720円
  • 外来管理加算 520円
  • 明細書発行体制等加算 10円
  • 処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 特定疾患療養管理料 2250円
  • 血液・尿検査料 5310円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 1240円
  • 降圧薬1日1回内服の薬剤費 1800円

合計 13,180円/月

年間合計医療費 7,870円×8ヶ月+13,180円×4ヶ月=115,680(115,680)円/年間

これが45歳から男性の平均寿命である80歳まで内服を続けないといけないとしたら35年間
内服することとなり、医療費としては

年間115,680円×35年間=4,048,800(4048,800)円/生涯

計算してみるとこんなに医療費かかってしまうのですね。
毎月の額だとそこまでではないと思ってしまいますが、生涯のうちにかかる額をきちんと計算してみるとこんな恐ろしい金額になってしまうことが分かると思います。

高脂血症(高コレステロール)の治療費の例

60歳の女性で、1ヶ月に1回の通院で3ヶ月に1回採血などの検査を行っている
(更年期時期である42歳からコレステロールを下げる薬を内服開始)

クリニックなどでの診療費(検査のない月の1ヶ月分の診療費)
  • 再診料 720円
  • 外来管理加算 520円
  • 明細書発行体制等加算 10円
  • 処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 特定疾患療養管理料 2250円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 1240円
  • コレステロール降下薬1日1回内服の薬剤費 3300円

合計 9,370円/月

クリニックなどでの診療費(検査のある月の1ヶ月分の診療費)
  • 再診料 720円
  • 外来管理加算 520円
  • 明細書発行体制等加算 10円
  • 処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 特定疾患療養管理料 2,250円
  • 血液・尿検査料 5,310円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 1,240円
  • コレステロール降下薬1日1回内服の薬剤費 3,300円

合計 14,680円/月

年間合計医療費 9,370円×8ヶ月+14,680円×4ヶ月=133,680(133,680)円/年間

これが42歳から女性の平均寿命である86歳まで内服を続けないといけないとしたら
44年間内服することとなり、医療費としては

年間133,680円×44年間=5,881,920(5881,920)円/生涯

女性の患者さんだと平均寿命が長いので、その分医療費がかかってしまいますね。
本当に合計すると恐ろしい金額になってしまいます。

糖尿病の治療費の例A(インスリン投与までは至っていない内服治療中の例)

58歳の男性で、1ヶ月に1回の通院で毎月採血や尿検査などを行っている
(52歳から糖尿病の薬を内服開始)

クリニックなどでの診療費
  • 再診料 720円
  • 外来管理加算 520円
  • 明細書発行体制等加算 10円
  • 処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 特定疾患療養管理料 2,250円
  • 血液・尿検査料 5,020円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 2,020円
  • 薬剤服用管理指導料 300円
  • 血糖降下薬2種類の薬剤費 9,900円

合計 22,070円/月

年間合計医療費 22,070円×12ヶ月=264,840(264,840)円/年間

これが52歳から男性の平均寿命である80歳まで内服を続けないといけないとしたら
28年間内服することとなり、医療費としては

年間264,840円×28年間=7,415,520(7415,520)円/生涯

これはもう衝撃を超えてますね。

糖尿病の治療費の例B(内服薬だけでは血糖値が下がらず、インスリン投与が必要になってしまった例)

52歳の男性で、1ヶ月に1回の通院で毎月採血や尿検査などを行っている
(48歳から糖尿病のインスリン注射を開始)

クリニックなどでの診療費
  • 再診料 720円
  • 在宅自己注射指導管理料 8,200円
  • 明細書発行体制等加算 10円
  • 処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 注射器用注射針加算(4回) 2,000円
  • 血糖自己測定器加算(60回以上) 8,600円
  • 血液・尿検査・精密眼底検査料 8,770円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 3,390円
  • インスリン注射、高血圧薬、高脂血症薬などの薬剤費 25,450円

合計 58,470円/月

年間合計医療費 58,470円×12ヶ月=701,640(701,640)円/年間

これが48歳から男性の平均寿命である80歳まで内服を続けないといけないとしたら
32年間インスリン注射や内服治療を行うこととなり、医療費としては

年間701,640円×32年間=22,452,480(2,2452,480)円/生涯

これは地方で一軒家が建つ金額ですね。
これも糖質制限により防げる可能性があるお金ですので、自分のためでもありますが、愛すべき日本のためにも節制してもらいたいですね。
糖尿病の治療に対しては全医療費の約3%にあたる1兆2000億円がつぎ込まれています。
糖尿病は進行すると糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症などの合併症が出てきますので、それらの合併症の医療費を合わせると
年間8兆円以上の医療費がかかってきます。
この8兆円は糖質制限や定期的な運動習慣でかからなくすることが可能ですので、個人個人の意志とやる気にかかっています。
「血糖は炭水化物などの糖質以外では上がらない」という事実だけは理解しておいてください。

糖尿病の治療費の例C(内服薬だけでは血糖値が下がらず、インスリン投与が必要になってしまい、その後も不摂生が続きついには糖尿病性腎症から腎不全に至り、透析導入となってしまった例)

60歳の女性で、若い頃からの不摂生が続き,高度な肥満から糖尿病になってしまい、
1ヶ月に1回の通院で毎月採血や尿検査などを行っている
(42歳から糖尿病内服治療開始、インスリン注射を45歳から開始、
54歳で糖尿病性腎症から腎不全になり、週に3回、1回4時間の透析開始)

① 42歳から45歳まで3年間糖尿病に対して内服治療クリニックなどでの診療費)
  • 再診料 720円
  • 外来管理加算 520円
  • 明細書発行体制等加算 10円
  • 処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 特定疾患療養管理料 2,250円
  • 血液・尿検査料 5,020円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 2,020円
  • 薬剤服用管理指導料 300円
  • 血糖降下薬2種類の薬剤費 9,900円

合計 22,070円/月

年間合計医療費 22,070円×12ヶ月=264,840(264,840)円/年間

医療費としては42歳から45歳までの3年間で

年間264,840円×3年間=794,520(794,520)円/3年間

② 46歳から53歳まで8年間糖尿病に対してインスリン注射クリニックなどでの診療費
  • 再診料 720円
  • 在宅自己注射指導管理料 8,200円
  • 明細書発行体制等加算 10円
  • 処方せん料 680円
  • 処方せん料(加算) 650円
  • 注射器用注射針加算(4回) 2,000円
  • 血糖自己測定器加算(60回以上) 8,600円
  • 血液・尿検査・精密眼底検査料 8,770円
  • 薬局などでの投薬費
  • 処方料・内服調剤料・調剤技術基本料 3,390円
  • インスリン注射、高血圧薬、高脂血症薬などの薬剤費 25,450円

合計 58,470円/月

年間合計医療費 58,470円×12ヶ月=701,640(701,640)円/年間

医療費としては46歳から53歳までの8年間で

年間701,640円×8年間=5,613,120(5613,120)円/8年間

③ 54歳から女性の平均寿命である86歳まで透析+インスリン注射を続けないといけないとしたら

32年間で医療費としてはインスリン注射の医療費

年間701,640円×32年間=22,452,480(2,2452,480)円/32年間

  • 透析の医療費(週3回、1回4時間)
  • 再診料 720円
  • 人工腎臓(透析5時間以上) 23,100円
  • 透析水質加算 2,200円
  • 慢性維持透析患者外来医学管理料(月1回算定) 22,500円
  • 人工腎臓用特定保健医療材料 2,820円
  • 人工腎臓用特定保健医療薬液 500円

合計透析1回 27,340円/1回

週に3回で月に12回で

27,340円×12回=328,080(328,080)円/月

これに月1回算定可能な慢性維持透析患者外来医学管理料22500円を加算すると
1ヶ月あたりの透析での医療費

328,080円+22,500円=350,580(35580)円/月

これを年間の透析の医療費で計算すると

350,580円×12ヶ月=4,206,960(4206,960)円/年間

透析の医療費

年間4,206,960円×32年間=134,622,720(134622,720)円/32年間

インスリン注射+透析治療費

22,452,480円+134,622,720円=157,075,200(157075,200)円/32年間

1、2、3の全ての医療費を合計すると生涯にかかる医療費は

①794,520円(内服治療)+②5,613,120円(インスリン注射単独)+③157,075,200円
(134,622,720円(透析治療)+22,452,480円(インスリン注射透析中分))

163,482,840(163482,840)円/生涯

この数字を見たときは一瞬言葉がでませんでした(これこそ絶句という言葉が合うのではないでしょうか)。
糖尿病が悪化して、透析導入になってしまうと1人あたり国の医療費の負担がこんな額になってしまいます。

日本では透析を導入されている患者さんが30万人以上いますが、糖尿病が原因で透析導入になる患者さんが年々増えてきており、新たに透析を導入する患者さんの約45%の割合となっており、透析導入の原疾患の第1位となってしまっています。
糖尿病が原因で透析を受けている患者さんは年間約10万人ほどであり、全体の4割近くを占めていることとなっており、ますます増加の一途をたどっています。これも、きちんとした知識を持って糖質制限や適度な運動を行えばかなりの割合の方を透析導入から回避できるのではないかと考えております。日本では公的医療制度が確立されていますので、患者さんの自己負担額は比較的少なくて済みますが、国の医療費という概念で考えますと、1億6千万円もの高額な医療費がかかってしまうことになります。

これも結局、個人個人が負担する国民の税金からまかなわれることになります。「自己負担金額が少ないから、まあ良いか」という考えは未来のある将来の子供たちのことなどを考えて、絶対に止めて頂きたい考え方だと思っております。

肥満などにより動脈硬化が進行し、心筋梗塞に至った場合の治療費の例

62歳の男性で、職場で急激な左胸痛が続き、20分経っても改善しないため、救急車で高度救命救急センターに
搬送される。救命救急センター到着後、心電図・採血・心エコー検査などにより、動脈硬化が進行したために引
き起こされる「急性心筋梗塞」と診断され、即座に経皮的冠動脈ステント留置術が行われました。
入院期間は10日ほどでしたが、今後は動脈硬化を改善するための内服治療や心筋梗塞後のフォローアップが
必要となってきます。

入院料、処置料、注射料、医学管理料、カテーテルによる手術料、投薬料
約170万円
その後のリハビリや投薬料(退院後1年間の費用)
約100万円
170万円+100万円= 合計 270 万円

※上記治療費は、病気の進行具合や治療方針などにより個人個人で大きく変わってきます。
上記のそれぞれの生活習慣病の治療費はあくまで仮想の症例での治療費の1例となりますのでご注意ください。

NO REBOUND!? ライザップは本当にリバウンドしないのか?!

ライザップのトレーニングと食事のメソッドはライザップだけの「秘伝」の特別なものなのでしょうか?答えは完全に「No」です。
ライザップでのトレーニングや食事指導は極めてオーソドックスなもので特殊なトレーニングや食事制限をしている訳ではありませんので、誰でも、どんな年齢の方でも安全に行うことができると思います(皆さんは高いお金を払っているから何か特別な「秘伝の非公開なこと」をしているのかと勘違いしている人が多いですが、そんな事は決してありません)。
メールで日々の食事やトレーニングの報告をすることが義務づけられるなど、トレーナーさんの厳格な管理下の元で、糖質制限やトレーニングを行っていきますので、ダイエット効果は自己中止や挫折しなければ確実にあると思いますが、その厳格な管理が終了したライザップトレーニング後の「完全に独り」になった時に、本当にリバウドしないのでしょうか?

  • 食事制限
  • 体重増加

ライザップでの2ヶ月の間では、極限まで追い込んでトレーニングを行い、そして極限まで糖質制限を行いますので、結果として「極限まで体重が落ちます」し(自分で自分を極限まで追い込んで、極限まで頑張ればの話ですが。。。)、
体重を意識的に落としていくこととなります。
ですから、ライザップ後に食事を通常に戻すと少しずつですが、自然に体重はある程度増えます(トレーニングで筋肉量がかなり付いているので、基礎代謝が上がり太りにくい体質になっていることは間違いありません)。
この少しの体重増加は医学的に見ても避けられない、当たり前に起こる事実ですが、
これは世間でよく言われる「ダイエット後のリバウンド」では決してありません!
リバウンドとは「ダイエットをして体重が落ちてから、その後に元の体重または元の体重以上に増えてしまうこと」と定義されますので、極限まで体重が落ちた時点から体重がやや増えることは、リバウンドとは決して言いませんし、医学的に見てもごく当たり前の事実なのです。

期間を決めての極限の糖質制限で極限に体重を絞ってから、食事を通常に戻すことによる体重の増加は当たり前ですし、増加しない人はまずいないので安心してください。極限の体重減少からその後に体重が増えない人はいません、これ断言できます。
この事実をきちんと理解していると、ダイエット後に多少体重が増えたからといって、自暴自棄になることもありませんし、適切に体重管理ができると思われます。

  • 体脂肪
  • 自己管理

私の経験および医学的に考えると、1年間の短期的な短い期間ではなく、ある程度の長期的な期間での糖質制限および
筋トレ後のリバウンド率はライザップが公表している7%ではなく、推定20%前後ぐらいではないかと個人的に考えています。

残念ながらリバウンドしている人も多くいるのではないでしょうか。
これはライザップのトレーナーさんも認識している事実だと思われます。

完璧にリバウンドしないダイエットなどこの世にないことが前提ですし、
その後は個人の意志の強さ次第なのは避けられない事実だと思われます。

通常のカロリー制限ダイエットや1品ダイエットなどのリバウンド率がほぼ100%に近いことを考えると
ライザップでの糖質制限+筋力トレーニングのダイエットメソッドのリバウンド率20%前後は驚異的な数字だと思われます。
ただし、2ヶ月のライザップメソッドをきちんと体に染みこませた方は、食事の習慣や筋トレのやり方をきちんとマスターしていると思われますので、極限に絞った体重からは多少増えますが、適正体重を多くの方がキープできるのではないかと思われます。

極限に体重を落としてからプラス2.5キロぐらいがその人の適正な体重だと私は認識しています(数多くの私のダイエット遍歴や多くの患者さんを見ての個人的な見解です)。結論としましては、2ヶ月で食事や運動の習慣をきちんと身につけて、
ある程度の強い意志があれば「ライザップでリバウンドする人は多くはない」と言えます。

WORK OUT OR FOOD RESTRAINT 食事制限VS運動、どちらがダイエット効果があるのか?!

結論から先に述べますと「食事制限」VS「運動制限」の効果は

8:2 (極端に言うと9:1)

食事制限が断然効果的であり、効率的です。運動だけでダイエットしようとするのは本当に効率が悪いですし、無駄な努力となってしまう可能性が高いと思われます。よく当クリニックに通う患者さん達が「最近、運動ができていないから太ってきた」などや「ダイエットするために運動しないとな〜」ということをお話しされる方が多くいますが、この考え方は間違っています!
ダイエット効果が明らかに高いのはやはり炭水化物制限を中心とした「食事制限」なのです。太っている人は基本的に、ご飯・麺類・パン・甘い物などの炭水化物が大好きなので、やはりこの糖質を制限することがダイエットへの近道なのは言うまでもありません。
運動不足によって太っているという認識は昔から強いようですが、適切な食事をしていれば、ある程度運動しなくても太りませんので、間違った認識を改めるようにしてください(涙)。
食品の中でカロリーとして計算されるものは基本的に「糖質」「脂質」「タンパク質」の3つだけとなっていますが、それぞれの持っているカロリーには大きな違いがあります。

糖質のカロリー: 1gあたり 4kcal

タンパク質のカロリー: 1gあたり 4kcal

脂質のカロリー: 1gあたり 9kcal

3つを比較すると、脂質(脂肪)だけが体内に蓄積されるエネルギーが倍以上多いことが分かります。
例えば、1kcalのエネルギーを体に蓄えるのなら、糖質とタンパク質は0.25g(1g÷4kcal)も摂取しないと蓄えられませんが、脂質(脂肪)はわずか約0.1g(1g÷9kcal)程度で1kcalのエネルギーを蓄えることが可能となります。
つまり脂肪(内臓脂肪)として蓄えると、 少ない脂肪量で多くのエネルギーを体の中に蓄えることが可能ということになります。
人の体は活動するために、なるべく負荷の少ない状態(効率的にエネルギーを蓄えることができる脂肪でエネルギーを蓄えようとします)でたくさんのエネルギーを蓄えようとしますので、エネルギーとして必要なもの以外は効率的なエネルギー源としての「脂肪」として優先的に体に蓄えられていくのです。

体重を1kg減らすには、どのようにすれば良いかをカロリー計算してみると「1kgやせる」とはつまり「1kgの脂肪を燃焼(消費)させる」ということです。
それでは、1kgの脂肪を燃焼(消費)させるには、何kcal必要なのでしょうか?

脂肪1g:9kcalですので、単純に1kg:9000kcalを消費するのではなく、体脂肪の中には水分も多く含まれていますので、
体脂肪1kg=脂肪800g+水分量200gとなります。

これらを加味すると、以下のようになります。

脂肪1kg = 9kcal × 1000g × 80% = 7200kcal

例えば、1ヶ月に1kgやせるには7200kcal消費する必要があり、
1日あたり240kcalよけいに消費していくと達することができる数字です。
これら7200kcalを消費するのに必要な運動に換算すると

ランニングだと
時速10kmで
12時間

自転車だと19時間

ウォーキングだと
時速4kmで
36時間

縄跳びだと13時間

水泳の
クロールだと
14時間

ヨガだと36時間

とかなり膨大な時間がかかってしまい、非効率だと思われます。あくまで運動は筋肉量を増大して、基礎代謝を高め、太りにくい体になるための付加的なものだと位置づけられます。それと筋肉質の体は格好良く見えますので、見栄えにもとても重要な要素だと考えられますので、食事制限だけではなく、筋トレもとても重要です!

MOST IMPORTANT OBJECTIVE ダイエットやライザップによって目指すべき究極の目標とは?

ダイエットを始める動機や継続するために必要な意志を強く持ち続けるために必要なことは「格好良くなりたい」や「綺麗になってオシャレを楽しみたい」などの「見栄えの良い格好いい体になる」ということですし、これはモチベーションを保つためには一番大切なことだと思われます。
格好いい体になるというのは、色々な事に対して積極的になれるという意味では非常に良い事ですし、何より健康的に過ごせることはとても有意義なことだと思われます。
しかしながら、ダイエットの究極の目標とは、その過程において健康的な食事や運動の習慣を身につけることと、
その後に健康的な体を維持するということです。

  • 目指すべき目標 運動
  • 目指すべき目標 継続

肥満体型から脱することにより、見た目以上に健康を取り戻すことができるようになり、心も体も強くなります。ダイエットすることにより高血圧症や高脂血症、糖尿病などで内服治療をされていた方では、多くの方が薬の減薬や中止が可能となった方を多く目にしてきました。薬の減薬や中止により、医療費の削減ができ、個人として国の医療費削減に貢献することが可能となります。1人1人のわずかな努力が将来の日本の存亡を左右するぐらいの大いなる可能性を秘めています。

「薬で血圧や血糖値が正常になっているし、面倒くさいダイエットなどする必要あるのか?」などと思われる方も多くいますが、薬を服用することにより、数値が見かけ上正常値になっているだけで、何も体に良いことはありません。
ダイエットの究極の目標とは、「適正な体重を維持することにより不要な内服薬の服用を回避でき、健康で生き生きとした前向きな生活が送れ、それにより国の医療費の削減に貢献できる」ということに集約されるのではないでしょうか。
「少しコレステロールや血圧の数値が高いので内服治療を開始しましょうか」や、きちんと減量して数値が基準値内になっても「取りあえず数値は基準値内に入りましたが、念のため薬を内服し続けましょうか」
などという医師や調剤薬局経営者の言葉に反発してください。
「念のため」って誰のためですか?!

  • 目指すべき目標 健康
  • 目指すべき目標 自己管理

自らの意志で適正な体重を維持することにより、薬の内服を回避することが可能となったり、
減薬や中止が可能となったりと医療費削減に大きな可能性を秘めています。
薬の内服を開始したり、継続し続けることにより、クリニックや製薬会社・調剤薬局経営の安定に寄与することは
決してないように肝に銘じて下さい。
この問題は日本の医療のシステムが薬を処方しないと経営が成り立たないという根本的な仕組みの問題にも大きく影響しています。

病気にならない予防医療を行うことに医療費が投入できる仕組みを作ることにより、結果として大きく医療費を減らせるのではないかと考えております。ライザップのような健康事業者と医療機関が役割分担をすることにより、健康寿命を延ばすことに寄与できるシステム作りが今後の国としての課題かと思います。患者さん、医療機関、調剤薬局、製薬会社、ライザップのような健康事業者などが
皆Win-Winの関係になれれば理想的だと個人的には考えております。
国の医療費を減らすことが何より、今後の日本を大きく左右することとなりますし、ご夫婦や同僚、お子さん・お孫さんへの経済的・精神的な負担軽減という大いなる貢献になると信じております。

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