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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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便秘 その4

2020年05月30日

  • 副院長ブログ

こんにちは。医師の東です。

何日かですが、じめじめして湿度が高いと感じるような日がありました。
天気ニュースなどでも、そろそろ梅雨入りとの話題があったので、やはりと。
梅雨が明ける頃には、コロナ禍が完全収束していると思われます。

便秘症の話題に戻ります。今回は薬物療法です。

食事療法や生活習慣の改善でも効果に乏しい場合は、次のステップは薬物療法になります。

便秘を改善するお薬は「下剤」と言われます。
分かりやすく簡単に考えると、下剤は大きく分けて2種類です。

刺激性下剤 もしくは 非刺激性下剤

つまり、大腸を刺激してぜん動運動を促す薬剤か、そうでないかということです。

非刺激性薬剤は、便が出やすい環境を作ります。その代表格が酸化マグネシウムです。
内服して便に混ざると、理科の実験のように水分の浸透圧によって、便中に水分を引き寄せます。
水分が増えた便は柔らかくなることで、出やすくなることで排便を促します。
毎日服用しても全く問題ありません。
腎臓の機能障害がある方が、高Mg血症になる危険性がありますが、安価で安全な薬だと思います。

刺激性薬剤は、大腸粘膜に直接働き、便を出すための蠕動運動を強化させます。
直接働くので即効性がありますが、長期使用で効果が弱くなるので、便が出ないからとだんだん使用量が増えていった方がいます。
センノシドや漢方の大黄がその代表的なもので、薬局でもコーラックがその分類に当たります。

典型的な良くない下剤の使い方を紹介します。

普段は極力下剤を使わないのですが、数日溜めてしまった状態で、仕方ないので刺激性下剤で一気に出します。

「クリニックに行くのも時間がないし、薬局で薬剤師さんに相談するのも嫌で、つい効果がありそうな刺激性下剤を買って使ったら大変だった。。。」

解説します。
大腸の働きは水分吸収と説明しましたが、数日便が出なくなれば当然便から水分は腸に吸収され、硬い便になります。
食事の量が少ないと、必然的に食物繊維の摂取が不足するので、バナナのような良い便ではなく、いわゆるコロコロ便です。
当然、便の先端にも潤滑作用がないので、引っかかって動かない、けれど刺激性下剤のためどんどん出そうと腸が頑張って動きます。
そうすると腹痛が生じます!
トイレに行くと最初は硬かった便が、途中から下痢のような水様便になり大変です。

ここ数年で、非刺激性下剤の新薬が出ています。
アミティーザ、リンゼス、グーフィス、それぞれ少しずつ作用機序が異なりますが、自然な排便を促します。

非刺激性を中心に、排便がなかったときに刺激性を追加するような方法をおススメしています。
症状や内服薬の種類でご相談がある方、ぜひ受診してください。

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