こんにちは、平島です。
ようやく、朝晩は涼しくなってきましたね。
朝ランの疲れ具合も暑いときに比べると全然違いますね。
診察誌で話していても
「しっかり寝ても疲れが取れない」
「最近、肌や髪の調子が悪い」
「ダイエットがうまくいかない」…
というようなお話を聞いたりすることも多いです。
もし、
あなたがそんな
「なんとなくの不調」
を抱えているなら、
その原因は
「タンパク質不足」
かもしれません。
「タンパク質?お肉や魚は食べているから大丈夫」
そう思った方も多いでしょう。
しかし、
健康診断では
「A判定」
の方でさえ、
深刻なタンパク質不足に陥っているケース
を数多く目の当たりにします。
私たちの体といかにタンパク質が重要か、そして、その不足がもたらす意外な不調について、話して行きます。

まず、タンパク質の3つの基本的な役割を、私たちの体に置き換えておさらいしましょう。
1,体の「パーツ」を作る建築資材
筋肉や骨、臓器はもちろん、髪・皮膚・爪に至るまで、
私たちの体のあらゆる組織はタンパク質からできています 。
タンパク質は、いわば体を構成する「建築資材」。
これが不足すれば、どんなに健康的な生活を送っていても、体という建物は脆くなってしまいます。
2,体の機能を動かす「スイッチ」
食べたものを消化する「酵素」や、体のリズムを整える「ホルモン」。
これらも全てタンパク質が材料です 。
タンパク質不足は、体の正常な機能を司る無数の「スイッチ」が押せなくなることを意味し、代謝の低下や気分の落ち込みに直結します。
3,病気から体を守る「免疫システム」
ウイルスや細菌と戦う抗体や免疫細胞も、タンパク質から作られます 。つまり、タンパク質は、私たちの体を守る「軍隊」の兵士でもあるのです。
タンパク質がもたらす3つの嬉しいメリット
では、タンパク質を十分に摂ることで、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか。
メリット1:筋肉を守り、賢くダイエットをサポートする
タンパク質は消化に時間がかかるため、満腹感が持続しやすく、自然と食べ過ぎを防いでくれます 。
さらに重要なのは、
筋肉量を維持する効果です。
筋肉は、安静時でも多くのエネルギーを消費する「基礎代謝のエンジン」。
タンパク質を十分に摂ることで、このエンジンをパワフルに保ち、
「筋肉は守りながら、脂肪だけを効率よく燃やす」
という、理想的なダイエットが可能になります 。
メリット2:美肌・美髪を作る“内側からの美容液”
肌のハリを保つコラーゲンも、髪のツヤを作るケラチンも、その主成分はタンパク質です 。
どんなに高価な化粧品を使っても、内側からの材料(タンパク質)が不足していては、美しい肌や髪は作られません 。
タンパク質は、まさに“飲む美容液”なのです。
メリット3:日々の疲れをリセットする“修復部品”
運動や日常生活で傷ついた筋肉や細胞を修復するのも、タンパク質が分解された「アミノ酸」の役割です 。
十分なタンパク質は、体の「修復部品」として機能し、筋肉痛やだるさといった疲労からの回復を早めてくれます 。
タンパク質の上手な摂り方「3つの鉄則」
最後に、タンパク質の効果を最大化するための、上手な摂り方を3つご紹介します。
鉄則1:一度にドカ食いはNG!「毎食こまめ」に摂る
私たちの体は、一度に大量のタンパク質を処理できません。
余った分は残念ながら排出されてしまいます 。
理想は、朝・昼・夕の3食で、それぞれ20〜30gずつ(鶏むね肉なら100g程度)をコンスタントに補給すること 。
体内のアミノ酸レベルを常に一定に保つことが、効率的な体作りの鍵です。
鉄則2:肉だけじゃない!「動物性:植物性=1:1」を目指す
肉や魚などの動物性タンパク質は、必須アミノ酸のバランスに優れています 。
一方、
豆腐や納豆などの植物性タンパク質は、善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富で、腸内環境を整えてくれます 。
この両者を
「1:1」
の割合で摂ることで、互いの長所を活かし、短所を補い合うことができます 。
例えば、「焼き魚と納豆」「鶏肉と豆腐のハンバーグ」といった組み合わせが理想的です。
鉄則3:忙しい時は「プロテイン」を賢く活用する
食事だけで十分な量を摂るのが難しい時は、プロテイン製品を上手に活用しましょう 。
余分な脂質や糖質を抑えつつ、必要なタンパク質を効率よく補給できる、現代人の強い味方です 。
吸収の速いホエイ、ゆっくり吸収されるソイなど、目的に合わせて選んでみてください。
いかがでしたか?
タンパク質は、私たちの健康と若々しさを支える、最も重要な栄養素です。
ご自身の食生活を一度見直し、ぜひ今日の食事から「タンパク質」を意識してみてください。
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックでは、詳細な
70項目血液検査
を通じて、
あなたの「隠れ栄養失調」を見つけ出す
オーソモレキュラー栄養採血
に力を入れております。
その採血結果をもとに
最適な食事指導
も管理栄養士が行っております。
お気軽にご相談ください。
では、今週も頑張っていきましょう!