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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年04月06日
こんにちは、平島です。
4月になり、とても暖かくなってきましたね。
4月3日金曜日は昼間は、真夏日みたいな感じで、暑かったですね。
毎日、ジムのプールに通って、泳いでいますが、1人だけ、お話する方ができてきました。
私は、1人で黙々と練習して、早く帰宅して、クリニックの仕事をしたいタイプですが、皆さんはどのようにしているのでしょうか?
炭水化物などの糖質の多い食べ物や、お菓子や甘い物などの、超糖質をなんとなく摂っている方に向けてのお話をします!
「甘いものは別腹」
という言葉がありますが、消化器内科医の視点から見ると、
その「別腹」こそが、将来の大腸がんやポリープを育てる「温床」
になっているかもしれません。

本日は、私たちが日常的に口にしている加工食品や糖質、そして意外な落とし穴である
「果糖」
が、どのようにお腹の病気に結びつくのか、医学的なメカニズムを解説します。
現代の食生活に欠かせないコンビニ弁当や菓子パンなどの
「超加工食品」
これらには日持ちを良くしたり食感を整えたりするために、多くの添加物が含まれています。
特に注意が必要なのが、パッケージの裏面に書かれている
「乳化剤」や「ショートニング」
です。
乳化剤は、
いわば洗剤と同じ仕組みで、
腸のバリアを守っている大切な「粘液層(ムチン層)」を溶かしてしまいます。
バリアが壊れると、腸内細菌の毒素が血液中に漏れ出し、全身で慢性的な炎症を引き起こします。
この炎症こそが、細胞をがん化させる最大の「土壌」となるのです。
甘いお菓子や白いご飯などの精製された糖質を摂りすぎると、血糖値が急上昇し、大量のインスリンが分泌されます。
実は、
インスリンには細胞の増殖を促す作用があります。
特に
「インスリン様成長因子(IGF-1)」
という物質が活性化されると、大腸の粘膜で細胞分裂が異常に繰り返され、ポリープ(腺腫)が発生・成長しやすくなります。
肥満状態にある方は常にインスリンが高い状態にあり、大腸がんのリスクが非肥満者よりも有意に高いことが分かっています。
「果物は健康に良い」
というイメージがありますが、摂りすぎには注意が必要です。
果糖はブドウ糖と異なり、そのほとんどが肝臓で代謝されます。
過剰に摂ると、肝臓で中性脂肪へと作り変えられ、
「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」
の原因になります。
近年の研究では、
この脂肪肝に伴う炎症が、大腸がんの発生リスクを高める重要な因子であること
が指摘されています。
特に、
清涼飲料水に含まれる
「果糖ブドウ糖液糖」
は吸収が非常に早く、腸と肝臓へのダメージが大きいため、最も避けるべき食品の一つです。
大腸の粘膜細胞は、人体の中で最も代謝が活発で、なんと
3〜5日
ですべて新品に入れ替わっています。
これは、今日から食事を変えれば、
細胞の入れ替わりが2サイクル回る
「10日間」
で、お腹の環境を物理的に書き換えられることを意味します。
○超加工食品を10日間「ゼロ」にする:まずは炎症の火種を消しましょう。
○水溶性食物繊維(大麦など)を摂る:腸内細菌にエサを与え、粘膜の修復を助けます。
大腸がんは、生活習慣の改善で防げる可能性が高い病気です。
まずは10日間、あなたの「一口」を変えることから始めてみませんか?
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。