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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃・十二指腸潰瘍は減っています!

2021年11月14日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

定期的なウォーキングとテニスを始めてから、肉体的、精神的なバランスが整ってきています。

有酸素運動による脂肪燃焼と運動後のタンパク質摂取による筋肉修復を意識することで、

新陳代謝を促して更なる体質改善を目指します。

 

胃・十二指腸潰瘍は減っています!!

 

ピロリ菌感染率は世代が若くなるにつれて低くなっています。

井戸水の摂取や、ピロリ菌感染している近親者からの口移しを介した食事の摂取が減っていることに他なりません。

2015年に萎縮性胃炎のみでピロリ菌が保険適応で除菌可能になった影響もあります。

実際に国立がん研究センターのデータを見ても「胃がん」は減少傾向です(罹患率、死亡率)。

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/5_stomach.html

 

ピロリ菌感染⇒慢性胃炎(萎縮性胃炎)⇒胃潰瘍、胃がん

 

外来でもピロリ菌感染による胃潰瘍、胃がんのリスクは常に説明していますが、

ふと、、、

「胃、十二指腸潰瘍は実際にどのくらい減っているのか??」

と疑問に思いまして、

 

厚生労働省の患者調査のデータベースで調べてみました。

単純に推計患者数で見てみると、胃・十二指腸潰瘍は

昭和59年 164万3千人

平成14年 85万人

平成29年 23万7千人

着実に減っています。

 

生活習慣病の一つの糖尿病はというと・・・。

昭和59年 143万1千人

平成14年 219万9千人

平成29年 242万9千人

年々増加をたどり、真逆の推移ですね。。。

 

 

ピロリ菌に代表される感染症が原因の疾患は治療により減少、糖尿病などの生活習慣病は増加傾向。

つまり、日常の健康は生活習慣の改善が重要なのです。

そして、胃、大腸、食道のがんの早期発見は定期的な内視鏡検査です!!

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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