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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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日本における大腸がん検診の現状

2025年05月08日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。

今回は、最近日本でがんのトップとなっている大腸がんの現状についてお話します。

よく、「食生活の欧米化」が様々な病気の原因って聞いたことありませんか?

大腸がんも実は、生活習慣病みたいな側面があり、「食生活の欧米化」が
一因となっています。

だとすると、アメリカは日本より大腸がんは圧倒的に多く、死亡率も多くなっているはずですよね。
医療の質、内視鏡技術、内視鏡の機器、内視鏡医レベルはアメリカにも劣らないはずです。

このようなことから導き出す答えは、アメリカも日本と同様、大腸がんが多く、増加傾向
誰でも医療が平等に受けられないアメリカでは死亡率も高くなっている。

はずですよね。

では日本とアメリカの大腸癌の現状はどうなっているのでしょうか?

【日本とアメリカの大腸がんの現状】

大腸がんは日本で最も罹患数が多いがんであり、年間15万人以上が新たに診断され、

5万3千人以上が亡くなっています 。特に高齢化の進行に伴い、今後も増加が予想されています。

アメリカは人口が日本の約2.8倍ですので,ほぼ同じ数ということは
日本の方がアメリカより2.8倍 大腸がんに罹りやすく、亡くなりやすいということです。

さらに、アメリカでは過去15年間で、50歳以上の成人における大腸がんの罹患率と死亡率は30%以上減少しています。
日本は増加傾向です。

【検診制度】

アメリカでは食生活の欧米化や高い肥満率があるにもかかわらず、大腸がんによる死亡率は日本よりも低い状況です 。

この差は、両国の検診制度の違いに起因していると考えられます。

日本では1992年から便潜血検査2日法による対策型検診が導入されましたが、

検診受診率は約40%、精密検査受診率も60-70%と低い水準にとどまっています 。

これに対し、アメリカでは50〜75歳の成人を対象に、

10年に1回の無料で受けられる大腸内視鏡検査を主とした検診が行われており、約70%が実際に検診を受けています 。

このような検診制度の違いが、両国の大腸がん死亡率の差に影響を与えていると考えられます。

最低限、検診を受けましょう。みなさんの家族は検診受けていますか?

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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