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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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食道がんの発症リスク予測

2025年06月01日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

6月に入りました。気温もだんだんと高くなりますね。

その前に梅雨の季節、湿度と寒暖差で体調管理が難しくなります。

身体を冷やさないようにしましょう。

 

食道がんの発症リスク予測

 

 

消化器がんの中で食道がんは多い罹患数ではありません。

がん情報サービスの最新がん統計では、全がんの中での上位のがんは

大腸(147,724人)→肺→胃→乳房→前立腺→膵臓→悪性リンパ腫→肝臓→食道・・・の順です。

2020年の食道がんの罹患数は、

男性 20,218人

女性 4,430人

と圧倒的に男性が多いことが分かります。

それは、食道の扁平上皮がんのリスク因子は飲酒と喫煙であるからでしょう。

 

平均赤血球容積(MCV)は貧血の種類を判別する指標なのですが、

多量の飲酒や喫煙により増加することが報告されています。

今回、日本の静岡県のグループが、食道がん発症のバイオマーカーとなるかどうかの研究を行いました。

2012年4月~2020年9月までのデータベース登録者58万2,342人が対象となり、

食道がんの発生は1,562人(0.27%)でした。

MCVに注目して食道がんの累積発生率を解析すると、

 

✓ MCVの値が高くなるにつれて、食道がんの累積発生率も高くなっていた。

✓ 食道がん発症予測のカットオフ値は104.086fL(条件付き推論ツリー解析)だった。

 

MCVの値が有用ながん発症の指標、予測因子となる可能性があると結論しています。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0318791

 

採血のみで簡便に判定できるMCVは有用であると思われます。

限られたデータの中での解釈なので今後の研究の蓄積が必要となりますが、興味深い内容でした。

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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