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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年06月05日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
昨日、胃カメラを受けました。
私は、過去にピロリ菌の除菌を行っているため胃カメラを
定期的に行っています。
以前からお話していますが、ピロリ菌は、
慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんの発症に深く関与しています。
除菌により多くの病気のリスクが低下しますが、完全にゼロにはなりません。
発生率に関するデータ:
除菌後でも年間0.1~0.5%程度の割合で胃がんが発生すると報告されています。
特に高度な萎縮性胃炎や腸上皮化生がある人では、除菌後でも胃がんリスクは残ります。
年間胃がん発生率としては、
ピロリ菌未感染者では、胃カメラ1000件して 0~0.1人/年
ピロリ菌感染者(未治療)であれば、胃カメラ1000件して3~10人/年
除菌後であれば 、胃カメラ1000件して1~3人/年
胃カメラで見て、高度萎縮・腸上皮化生ありの場合は、
胃がん発生率が高いため、1年ごとに胃カメラを受けましょう。
軽度~中等度の萎縮であれば、1年から1年半程度に1回の胃カメラ。
低リスク(萎縮なし・未感染者)であれば、2年に1回の胃カメラを
検討しましょう。
ピロリ菌のいない人に、胃がんが発生する確率はかなり低く
定期的な検査が不要という医師も稀にいますが、
我々は数多くの胃カメラ検査を行い、ピロリ菌陰性の胃がんを診ています。
みなさんはピロリ菌いますか?除菌していますか?
胃がんが気になる方は、定期的に胃カメラを受けましょう。
@ピロリ菌陰性 スキルス胃がん
@ピロリ菌陰性 早期胃がん
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。