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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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ピロリ菌除菌後胃がん

2025年06月14日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

梅雨入りの発表はない?ですが、雨が多い毎日ですね。

冷房やドライの寒さ対策に、クリニック勤務中は夏でも長袖のアンダーシャツを着ています。

体が冷えるとすぐにお腹の調子が悪くなってしまいます。

 

ピロリ菌除菌後胃がん

 

 

胃カメラ検査前の事前診察の際には、必ずピロリ菌の話をしています。

ピロリ菌は知っていますか?

ピロリ菌を調べたことはありますが?

ピロリ菌はいると言われたことはありますか?

ピロリ菌は除菌したことがありますか?

 

健診や人間ドックで多いピロリ菌の検査方法として圧倒的に多いは血中ピロリ抗体だと思います。

陰性であれば、全く感染がないか、ごく稀に萎縮性胃炎が広範囲になってピロリ菌が陰性になったかです。

 

除菌治療が胃の活動性胃炎を抑え、胃粘膜萎縮と腸上皮化生を改善して胃がん抑制効果が出てきます。

除菌後に胃がんが抑えられる割合は3分の1から4分の1程度で、ゼロにはなりません!!

除菌後も胃がんリスクがあることを説明し、定期的な胃内視鏡の必要性をお話しています。

 

ここ5年ほどで、胃がんにおけるH. pylori陽性胃がんと除菌後胃がんの割合が逆転しています。

つまり、すでに除菌後胃がんが大半を占めるようになってきているのです。

リスク因子はというと、

✓ 除菌時に萎縮が認められた例

✓ 萎縮が強かった例

が挙げられます。

しかしながら、除菌時に抗体陽性のみで萎縮の認められない症例であっても胃がんリスクを排除することはできません。

 

ピロリ菌感染による炎症で胃粘膜にメチル化異常という遺伝子異常が起こります。

メチル化異常の程度が発がんリスクと相関すると考えられています。

 

除菌後胃がんは病変が小さく表層の胃炎様所見、腫瘍の境界が不明瞭など、内視鏡診断が難しいという特徴があります。

内視鏡医の経験に伴う診断技術が大きく左右されると思います。

定期的な胃内視鏡検査をどこで受けるかは、実はとても重要な要件なのです。

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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