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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年06月19日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「A型胃炎」についてです。
A型胃炎とは自己免疫性胃炎のことで、B型胃炎とはヘリコバクターピロリ菌の感染による
慢性胃炎のことです。ピロリ菌に感染していないきれいな胃は、何型でもありません。
(現在B型胃炎という言葉は、ほぼ使われません。)
日常診療では、B型胃炎が圧倒的に多く見つかるのですが、A型胃炎はまれです。
ではA型胃炎の内視鏡の特徴とリスクは何でしょうか?
A型胃炎の特徴は,胃幽門前庭部(胃の出口付近)粘膜が正常であること、
胃体部(胃の真ん中)、胃底部(胃の入り口付近)に萎縮性胃炎が認められます。
萎縮性変化はあるのに、胃の出口がきれいな場合はA型胃炎を疑います。
(B型胃炎の特徴は、胃幽門前庭部に萎縮性胃炎があり、進行するにつれて胃体部まで
萎縮が広がります。)
A型胃炎は、胃がんや神経内分泌腫瘍のリスクが高いため、
定期的な胃カメラ検査が大切です。
年に1回の胃カメラがお勧めです。
神経内分泌腫瘍の治療は腫瘍の大きさや数などで決まります。
@A型胃炎 神経内分泌腫瘍(カルチノイド)
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。