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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年06月22日
こんにちは。副院長の東です。
今週1週間は夏日で35度超えの日もありました。
いったん梅雨に戻りその後夏に突入しますね。
熱中症対策で水分補給をしっかりしていきましょう。
体重と慢性疾患の関連
健康を維持するためには、体重の適切な管理が必要です。
BMI(ボディマス指数:肥満指数)と呼ばれる身長と体重から割り出される指標は有名です。
✓ BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) x 身長(m)}
BMIは、男性・女性の区別はなく22を標準値としています。
日本においては、
18.5未満 | 低体重 |
18.5~25未満 | 普通体重 |
25~30未満 | 肥満(1度) |
30~35未満 | 肥満(2度) |
35~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
とされています。
フィンランドの研究グループが、中年期の体重減少の維持がその後の健康障害に与える影響についてを報告しました。
中年期(40~50歳)の健康な時期におけるBMIの変化と、後年の疾患発症率および死亡率との長期的な関連性を検討しています。
体重減少を経験した群は、持続的に肥満していた群と比較し、慢性疾患の発症リスクが低下していました。
ハザード比[HR]:0.52、95%信頼区間[CI]:0.35~0.78
体重減少は、死亡率の低下と関連していました。
HRは0.81、95%CI:0.68~0.96
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12117462/
ここでいう慢性疾患は、2型糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、がん、喘息、または慢性閉塞性肺疾患を指します。
やはり過度の体重増加、肥満は慢性疾患の発症を引き起こします。
注目すべきは、やはり「がん」ですね。
適切な体重の維持は、「がん」発症のリスクを下げる可能性があります。
日々の食生活、運動習慣が大切ですので、心がけていきましょう。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。