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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年07月24日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「のども観察できる胃カメラ検査」というお話です。
胃カメラでは、一部の咽頭が観察可能です。
咽頭がんは、進行すると隆起が観察できますが
早期のものはほぼ平坦です。
しかも、わずかな色の変化のみで発見が困難です。
さらに咽頭を観察するときに「おぇ」となる反射が出ると観察できなくなります。
当院では、わずかな色の変化もとらえることができる「NBI」を使用できる胃カメラ、
「おぇ」となる反射を抑える鎮静剤を用いることで咽頭を丁寧に観察します。
このような胃カメラ検査を受ければ、このような早期の咽頭がんを発見できる可能性があります。
早期がんであれば、内視鏡治療、手術治療または放射線治療による根治が可能です。
食事や発声などの機能障害もほとんどありません。
@早期咽頭がん
通常観察(色の違いが分かりにくい)
NBI観察(濃い茶色部分が「がん」の領域)
NBI拡大観察(表面の血管が不整)
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。