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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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サルコペニアとふくらはぎ

2025年07月28日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

生徒、学生をお持ちのご家庭は、夏休みシーズンに入りましたね。

勉強、部活、家でゴロゴロと三者三様だと思います。

大人もぜひ、この夏に何か成し遂げられる目標を作ってみて下さい。

夏休みが終わった時に達成感が得られるように、日々生きていきましょう。

 

サルコペニアとふくらはぎ

 

 

人間が加齢変化を起こす中で、筋肉量に注目したものがサルコペニアです。

サルコペニアとは、加齢などが原因で筋肉量が減少したり筋力が低下したりすることをいいます。

以前はあまり聞かなかったこのサルコペニア。

2016年10月、国際疾病分類に「サルコペニア」が登録され、疾患と認識されました。

サルコペニアになると、歩く、立ち上がるなどの日常生活の基本的な動作に影響が生じます。

つまり、介護が必要になり、転倒しやすくなります。

また、各種疾患の重症化や生存期間にもサルコペニアが影響するとされていて、

さまざまな疾患の発症リスクにつながります。

つまり、元気に生活できるひとつの指標として、サルコペニアが重要視されています。

 

今回、日本からふくらはぎ周囲長の変化で筋量の変化を簡易評価できるとする研究結果が報告されました。

ふくらはぎ周囲長は高齢者の栄養状態や骨格筋量の簡便な指標とされています。

その変化と筋量変化との関連を直接検討した研究はありません。

 

40~87歳の日本人成人227名(男性149名、女性78名)が対象となりました。

ふくらはぎ周囲長は立位で左右それぞれ2回ずつ計測し、その平均値を算出します。

専用機器(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いて両腕両脚の筋量(四肢筋量)を測定し、

ふくらはぎ周囲長の変化と筋量の変化の関係を解析しています。

 

平均追跡期間は8.0±0.4年のなかで、

ふくらはぎ周囲長と四肢筋量の変化量は、男性および女性の両方で正の相関を示しました(それぞれ相関係数r=0.71)。

結論として、ふくらはぎ周囲長のモニタリングにより誰でも簡便に筋量の減少に気づける可能性があり、

サルコペニアの早期発見・予防につながるとしています。

https://www.clinicalnutritionespen.com/article/S2405-4577(25)00341-9/fulltext

 

普段の生活の中で、歩くことが重要ですと外来診療の中で伝えています。

少なくとも20分以上、60分くらいまでが有酸素運動に効果的で脂肪燃焼も期待できます。

体重は維持しつつ、脂肪を減らし、筋肉量を増やすこと。

健康維持のため、「サルコペニアとふくらはぎ」を覚えておいてください。

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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