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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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大腸がんは遺伝と関係あり??

2025年08月06日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。

 

今回は、「大腸がんは遺伝と関係ある?」というお話です。

 

結論から言うと、大腸がんは遺伝と関係あります。

 

遺伝による大腸がんの発生割合は、

  • 遺伝性疾患による割合:全体の 5〜10% が Lynch症候群やFAPを起因とする明確な遺伝性大腸がん
  • それ以外の家族内発生:さらに 15〜20% が家族歴あり、環境・遺伝素因が複雑に関与するケース(遺伝性と断定できないもの)

 

よって「家族歴や遺伝的背景が関与するリスク」は 20〜30% 程度と理解されます。

 

一般的な大腸がん検診の開始推奨年齢:

日本では 40歳以上 を対象に、便潜血検査による 年1回の集団検診 を推奨

 

両親や兄弟姉妹が若年(50歳未満)で大腸がんになった場合は、

一般的な40歳開始の検診よりも 早期にスクリーニング開始が推奨されています。

国際的な推奨(米国NCCN/米国消化器学会など)

  • 開始時期の目安→「最も若く発症した家族の年齢 −10歳」 または 40歳のいずれか早い方

例:親が45歳で発症 → 子供は 35歳から検査開始

  • 検査方法:初回は 大腸内視鏡検査が推奨される
  • 検査間隔:異常なしの場合でも 5年ごと(通常リスクの人は10年ごと)

 

遺伝性疾患(Lynch症候群、家族性大腸ポリポーシス)疑いがある場合は、

20歳代からの検査も考慮しましょう。

当院では行っていませんが、ご両親など近親者が上記疾患と診断された場合は、

家系状況に応じて遺伝カウンセリングや遺伝子検査を行っている施設もあります。

 

症状がある方はもちろん、ご家族に大腸がんの方がいる場合は

大腸内視鏡検査を受けてみましょう。

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この記事を書いた人

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久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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