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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年08月25日
こんにちは。副院長の東です。
第107回甲子園大会が終わりました。
準優勝した西東京代表の日大三高は町田市にあり、応援していました。
長らく勤務していた北里大学病院は相模原市で、お隣さんです。
熱い夏をありがとうございます。
毎日の排便コントロール
食事をすれば、栄養を吸収した後のカスが便になります。
当然、食べる量や内容によって出来てくる便の量や形も異なってきます。
毎日排便がないのは便秘ですか??
そんなことはありません。2-3日に1回でも、しっかりとした便が出ればそれでよいのです。
逆に毎日排便があっても、すっきりしない、残便感があればそれは便秘なのです。
摂取する食事からの水分、食物繊維が便の形を決めていきます。
適度な食物繊維の摂取が便の骨組みを作り、量が増えるとカサが増します。
そして、とても重要なの事が排便習慣です。
出来るだけ食後にトイレに行ってみる事をしてみましょう。
胃結腸反射を知っていますか?
食事を食べると口から胃に到達します。
消化のための胃のぜん動運動が大腸のぜん動運動を活発にします。
そうなんです、消化管全体はつながっているのです。
からだに食後に排便することを覚えさせるのです。
動きがないところから便を出すのと、動いているところから便を出すのではやはり違う筈です。
出なくても、5分座ってみて下さい。
それでだめなら次の食後の機会で繰り返していきます。
のの字運動の刺激も排便を助けてくれます。
上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と順番に体表から刺激をしてみましょう。
もちろん、内服薬による排便コントロールが必要な方もいると思います。
生活習慣を整えながら、何が不足しているのかを考えてみましょう。
排便コントロールは1日にしてならず、1週間、1か月と継続すれば良くなっていくはずです。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。