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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年09月05日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「若年性ポリープは若い人だけ??」というお話です。
大腸の若年性ポリープは、主に小児期にみられる良性のポリープで、
特に2~10歳頃の子どもに多く発生します。
名前に「若年性」と付いていますが、大人にも発生します。
典型的には、単発でみられることが多く、
ポリープの表面は赤みを帯び、やや丸い形をしています。
多くの場合は良性であり、がん化のリスクは非常に低いとされています。
症状として最もよく見られるのは便に混じる鮮血です。
排便時に鮮やかな赤い血がトイレットペーパーや便に付着することで
気づかれることが多く、腹痛や下痢を伴うことは少ないとされています。
このため、痔などと区別するためにも、
血便が見られた場合には小児科や消化器科を受診することが大切です。
診断は大腸内視鏡検査で行います。内視鏡で切除可能です。
切除された組織は病理検査に回され、良性かどうかを確かめます。
単発の若年性ポリープであれば、切除後の再発は少なく、予後は良好です。
熟練した内視鏡医は、即座に診断可能です。
当院では日帰り内視鏡治療も可能です。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。