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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年09月18日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
最近、増加中の「大腸がんは防げるのか?」というお話です。
ここで重要なのは、病気は“全部が運命”、“運命だからしかたがない”ということではないということです。
複数の疫学研究やレビューは、生活習慣の改善で大腸がんのかなりの割合を減らせる可能性があると示しています。
大規模コホート解析やレビューでは、
非喫煙・適正体重・適度な運動・バランスの良い食事・節度ある飲酒など
を合わせれば、おおむね20-45%程度の大腸がんが予防可能であるという推定が報告されています。
米国のデータをまとめた報告では、多くの大腸がんは
喫煙・肥満・飲酒・不活動・不健康な食事など“修正可能なリスク要因”に起因すると推定され、
生活習慣の改善は社会的にも有効な対策であると示されています。
それに加えて大腸内視鏡検査というのがキーです。
「生活習慣改善と並んで、もう一つ強力な防御手段が『検査』です。
特に大腸内視鏡検査は、診断と同時に予防的処置(ポリープ切除)ができるため非常に重要です。
大腸がんは、生活習慣の改善と大腸内視鏡検査、そして大腸ポリープ切除で防げるかもしれません。
もちろん遺伝するものもあります。
予防と早期発見のために、一度、大腸内視鏡検査を受けてみましょう。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。