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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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逆流性食道炎の根本治療

2025年10月19日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

秋らしくなり気持ちの良い気候が続いています。

週末は雨も降りすっかり寒くなりましたね。

意図的に体を動かして行きましょう。

 

逆流性食道炎の根本治療

 

 

消化器疾患の中で増えてきている疾患といえば、間違いなく逆流性食道炎だと思います。

ピロリ菌の感染率が低下してくると、必然的に胃内環境は良くなります。

胃の働きは、消化酵素の胃酸を分泌する事です。

そして、蠕動運動で食物と胃酸と混ぜ合わせて十二指腸へ送り出します。

ピロリ菌感染した胃は萎縮性胃炎の状態で、胃粘膜細胞がすくなくなり、胃酸分泌能力が低下します。

そうなのです、ピロリ菌陰性の時代に突入→つまり、胃酸が多い状態である逆流性食道炎の全盛期となります。

 

ピロリ菌がいない状態は大きく分けて2パターンです。

ピロリ菌未感染の方、そしてピロリ菌除菌後の方になります(ごく稀に自然排菌や、偶然除菌も起こります)。

胃酸は重要な消化酵素ですが、時として胃酸過多は消化器症状をひき起こします。

自分の意志で胃酸の分泌はコントロールできません。

つまり、環境因子で胃酸の分泌はコントロールされています。

大きな要因は、食事量が多くなること、刺激物の摂取、アルコール摂取、ストレスです。

胃酸の分泌が過剰に起こると、それが胃酸逆流につながってきます。

そして食道裂孔ヘルニアによる胃と食道のつなぎ目のゆるみです。

体重が増え、内臓脂肪が多くなると食道裂孔ヘルニアはひどくなります。

 

逆流性食道炎の治療として、薬物療法による胃酸分泌抑制が行われてきました。

教科書的にも、胃酸過多が原因で起こるので、胃酸を抑える薬物療法が主たる治療法とされています。

それはあくまで対処療法にすぎません。

大事な点は、胃酸が多くなっている要因を考え無くしていくことになります。

逆流性食道炎の根本治療は、生活習慣を見直し、改善していくことなのです。

 

胃酸過多が起こっている食生活はないか?

アルコール摂取が多くなっていないか?

食後すぐに横になっていないか?

前屈みになる体勢を多く取っていないか?

ストレスが多い環境ではないか?

内臓脂肪が多く、体重が増えてきていないか?

 

薬物療法だけに頼る逆流性食道炎の治療は、難渋し次第に薬が多くなっていきがちです。

原因の改善無くしては症状のコントロールはできません。

もちろん、すべての方が生活習慣の改善だけで逆流症状が完全に治るわけではありません。

その時が、薬物療法を併用するタイミングであると考えています。

逆流性食道炎は、生活習慣病の一つであると外来診療の中でお話しています。

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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