gototop

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

メインビジュアル

2025年12月29日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

2025年もあと3日を残すのみになりました。

仕事納めを終えて、年末年始を迎える方も多いのではないでしょうか。

いつもと違う生活習慣になるので、体調管理に気を付けましょう。

 

医療連携について

 

 

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックでは、内視鏡検査と消化器病の診療を行っています。

内視鏡検査は、前もって予約をしていただいたうえで、事前の診察後に後日に胃、大腸内視鏡検査を行います。

血液検査は随時、腹部超音波検査は比較的予約をスムースに行うことが出来ます。

残念ながら入院設備がありませんので、

早期がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)や、進行がん治療の抗がん剤は行うことは出来ません。

ただし、生検検査(病理組織検査)や大腸ポリープに対するEMR(内視鏡的粘膜切除術)は行うことが出来ます。

また、粘膜下腫瘍の診断で用いるEUS(超音波内視鏡検査)も行っていません。

 

ピロリ菌に関しては、保険診療に基づいた検査、診断、治療を行っています。

血液検査でピロリ菌感染を診断する、血中ピロリ抗体を調べることは出来ます。

健診や人間ドックのオプション検査と異なる点として、

保険診療内では、胃の症状があり内視鏡検査を行ったうえで、ピロリ菌感染を疑う所見があった時に行います。

残念ながら、内視鏡検査を受けていない方が、初診でいきなり血液検査でピロリ抗体を測定することは出来ません。

ただし、健診や人間ドックで内視鏡検査を行っていて、萎縮性胃炎がありピロリ菌感染が疑われる場合は問題ありません。

 

私どものようなクリニックでは、医療連携が非常に重要になります。

医療連携とは地域の医療機関が協力し、患者に適切な医療を提供するための仕組みです。

地域医療連携では、かかりつけ医と中核病院の連携が重要です。

かかりつけ医は日常的な診療を行い、専門的な治療が必要な場合には中核病院へ紹介します。

逆に、症状が安定した患者は中核病院からかかりつけ医へ逆紹介されます。

 

横浜市青葉区近辺で例えると、

中核病院として、総合病院(横浜総合病院、横浜労災病院、新百合ヶ丘総合病院)や、

大学病院(昭和医科大学横浜市北部病院・藤が丘病院、聖マリアンナ医科大学病院)が該当します。

実は、医師が作成する診療情報提供書を持参すれば、基本的にどの医療機関も受診できるのです。

当院では内視鏡検査や腹部超音波検査の結果、消化器がんや「がん」が強く疑われる場合に、がん専門病院へ紹介をしています。

国立がん研究センター中央病院、がん研究所有明病院、神奈川県立がんセンターへも多数紹介しています。

 

平島院長、久津川副院長、私自身を含めて、今までの所属施設や人脈のネットワークを駆使して

その方に一番適した紹介先を提供することが出来ます。

どの病院でその病気を診てもらえるかだけではなく、一歩進んで誰先生に診てもらえるかまでをお伝えできると思います。

 

僕個人としては、2025年は特に聖マリアンナ医科大学病院の消化器・肝臓内科の先生方には大変お世話になりました。

特に前畑忠輝教授に直接紹介させていただいた食道がん、胃がん、胃悪性リンパ腫、大腸がん、消化管粘膜下腫瘍の患者さんに関して、

内視鏡治療や必要あれば外科への依頼を迅速に対応していただき感謝しています。

また、患者様が入院が必要と判断した状況において、土日や夜間当直の時間でも転院依頼を快く引き受けていただきました。

無事に治療を受けられて、クリニックに戻って定期的に内視鏡検査を受けている患者さんやご家族の方から感謝の言葉をいただくことが一番の励みになりました。

 

地域の皆様の力になれるよう、今後も内視鏡検査、消化器病診療に尽力していきます。

2025年はありがとうございました。そして2026年もよろしくお願い致します。

3分でわかる!苦しくなく痛みに配慮した内視鏡検査(胃カメラ)の特徴
癌にならない腸活 実践メルマガ講座 ヨーグルト 内視鏡チャンネル

この記事を書いた人

この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

アーカイブ