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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃食道逆流症と喉頭がん

2026年01月11日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

外来で話をしていると空気が乾燥しているのを実感します。

水分補給やのど飴を使いながら気を付けています。

また、加湿器を適切に使いましょう。

 

胃食道逆流症と喉頭がん

 

 

胃酸が逆流して起こる症状のすべてが胃食道逆流症(GERD)となります。

内視鏡で食道に炎症が起こっていれば、逆流性食道炎です。

胃食道逆流症とバレット食道腺癌の関連性は明らかですが、

それ以外の上部気道消化管がん(upper aerodigestive tract cancer : UADT) との関連性は不確定でした。

今回、米国から胃食道逆流症の喉頭がん発生リスクが高くなる研究結果が報告されました。

メタアナリシスと言って、17件の観察研究の177万人のデータを用いて解析されています。

 

✓ GERDは喉頭がんと有意に関連していた(RR = 1.65、95%CI = 1.19-2.31)

✓ 咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん、食道扁平上皮がんは有意な関連は認められなかった。

 

著者らはGERDは喉頭がんのリスク増加と関連していると結論しています。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/lary.70303

 

論文のなかで、ヘリコバクター・ピロリ菌との関わり合いについて議論されています。

中国とエジプトでは関連ありましたが、台湾とイランでは関連はないとされました。

つまり、まだ一定の見解がないということになります。

ただし、ピロリ菌の炎症よる遺伝子の傷(cagA gene)が発症に関与しているのは間違いありません。

そして、各種胃酸分泌抑制剤やGERD外科治療の治療効果がリスクを下げると考えられます。

 

 

胃酸逆流によって引き起こされる、胃食道逆流症と逆流性食道炎に関しての新しい見解です。

バレット食道がんは何度も説明していますが、今回はじめて喉頭がんのリスクが高くなることが分かりました。

ピロリ菌による炎症が、胃がんだけにとどまらず、他のがんの発がんに関わっていると考えられます。

がんはやはり、遺伝子の疾患です。

リスクをしっかりと把握し、適切に検査を受けていきましょう。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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