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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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NBIとBLIについて

2026年01月18日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

2026年も始まり、この週末は大学入試共通テストが行われています。

2月から3月にかけて受験シーズンが本格化します。

受験生の皆さん、体調管理を万全に本番で力を発揮できるように日々準備していきましょう。

 

NBIとBLIについて

 

 

内視鏡検査は今となっては一般化していますが、機器の進歩を忘れてはいけません。

硬性鏡と言って硬い棒状のカメラに始まり、柔らかい軟性鏡に進化しました。

カメラで写真を撮るものからビデオスコープになりました。

ビデオ撮影の中から記録用の写真を撮っているのが、現在です。

消化管の中を見るためには、明かりがなくてはなりません。

光ファイバーを通じたハロゲンやキセノン電球の明かりを照らしていたのが始まりで、

現在は内視鏡システム本体のLED光源によってスコープ先端から明かりを照らしています。

 

通常の観察は白色光と言われる明かりを用います。

光の三原則である、赤、青、緑の波長を組み合わせて見えるものになります。

これは私達が目でみて捉えている画像の色合いとほぼ同じです。

内視鏡画像として見せている画像のほとんどがこの白色光の写真です。

 

画像強調内視鏡と呼ばれる、NBI(Narrow Band Imaging)やBLI(Blue Laser Imaging)が最も新しい観察方法です。

どちらも色調を変えることで腫瘍や血管の構造を詳しく観察できるようになります。

NBIとは、Narrow Band Imagingの略で狭帯域光観察を指します。

これは、光の波長を制御することで、粘膜表面の血管やわずかな粘膜の変化などを茶色く強調します。

光は跳ね返ってくる場所により、青色は表面近く、少し深いところが緑色、より深層が赤色を構成します。

赤い色をフィルターで取り除き画像を構成したものがNBIです。

一方BLIとは、短い波長である青色のレーザー光を当てて観察します。

 

見える画像はほぼ同じですが、実は違いがあります。

 

✓ NBIは白色光の中から短い波長のものだけを切り取って用いる(引き算)

✓ BLIは白色光に短い波長を加えている(足し算)

 

NBIはオリンパス社、BLIは富士フィルム社の製品です。

いわゆる登録商標の問題です。

 

早期がんを撮影した写真の中の構造の一部で、NBIでは写っていなくて、BLIでは写っていると、

比較を行った研究もありました。

ただし、早期がんの診断にはこの画像強調内視鏡と拡大内視鏡との組み合わせが必須です。

いずれにしろNBI、BLIが開発され拡大内視鏡が加わったことにより、

従来の白色光だけを用いた胃内視鏡では見落しのリスクが高かった早期がんや小さな病変の異常を発見しやくすなり、診断技術が向上しました。

 

機器の進化も大事なのですが、それを上手く使いこなせるかどうか、診断できるかどうかは

実は人側の要因が強くかかわっています。

どこで研修を受けてきたか、どのくらいがんの診断、治療に携わってきたか。

画像内に「がん」が映っていても、「がん」を認識できるかどうかは、医師次第なのです。

診断を補助するAIの進歩もありますが、まだ、人の診断の方が断然早いです。

将来的には、画像診断AIが必須の時代が来ると思いますが、最終決断はやはり人なのです。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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