MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年01月28日

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「早期胃がんは胃カメラで見つける‼」という話です。
1.早期胃がんの発見には「胃カメラ」がとても大切です
胃の検査というと、「胃レントゲン検査(胃透視)」を思い浮かべる方も多いと思います。しかし近年、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)のほうが、早期胃がんの発見に優れていることが分かってきています。
胃がんは早期のうちに見つけることで、体への負担が少ない治療で完治を目指せます。
胃カメラは非常に重要な役割を果たします。
早期胃がんは、進行した胃がんのように大きな腫瘍を作ることは少なく、
・粘膜のわずかな色の変化
・ほんの少しの凹み
・ごく軽い隆起
といった、非常に微妙な変化として現れます。
こうした変化は、胃の「形」を見る胃レントゲン検査では分かりにくく、
たとえ消化器の専門医であっても見逃されてしまうことがあります。
このような早期胃がんは絶対に胃レントゲン検査では発見できません。
➀胃の粘膜が白っぽくなるだけの早期胃がん

②通常では見つけられずインジゴカルミンを散布してやっと見つかった早期胃がん

③わずかな出血のみで発見された早期胃がん

3.胃レントゲン検査では限界があります
胃レントゲン検査は、胃の輪郭や大きな異常を確認する検査です。
そのため、粘膜表面の細かな変化までは十分に評価できません。
わずかな変化の早期胃がんを発見できるのは、職人的な能力が必要です。
つまり、初期の胃がんほど胃レントゲン検査では発見しにくいという特徴があります。
一方、胃カメラでは胃の中を直接観察できるため、色調の違いやごく小さな凹凸まで確認できます。必要があればその場で組織検査も行えるため、より確実な診断につながります。
4.鎮静剤を使った胃カメラ検査
「胃カメラは苦しい」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
現在は鎮静剤を使用することで、ウトウトした状態のまま検査を受けることが可能です。検査時間もおよそ5分程度と短く、体への負担も以前より大きく軽減されています。
5.1~2年に1回の定期検査をおすすめします
胃がんは自覚症状がほとんどないまま進行することも少なくありません。だからこそ、症状がなくても1~2年に1回の胃カメラ検査が大切です。
早期に発見できれば、内視鏡治療のみで済むケースも多く、入院期間も短くなります。
6.ピロリ菌がある方・除菌した方は特に注意が必要です
ピロリ菌に感染している方、また過去に除菌治療を受けた方は、胃がんのリスクが高いことが分かっています。除菌後もリスクがゼロになるわけではありません。
このような方は特に、定期的な胃カメラ検査が重要です。
7.あなたの健康を守るために
「今は元気だから大丈夫」と思わずに、「短時間で終わる大切な健康チェック」と考えて、ぜひ定期検査を受けてください。
胃カメラは、あなたの未来の健康を守る大切な第一歩です。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。