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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年02月22日
こんにちは。副院長の東です。
近所にある道端の梅が咲いています。
見たのは白い梅の花ですが、周囲の樹々も含めて一面に白い花が咲いてとてもきれいでした。
3月中旬には、さくらの開花が予想されています。待ち遠しいですね。
バレット食道がんの好発部位

逆流性食道炎は食道への胃酸逆流が原因となって起こる疾患です。
内視鏡上で食道胃接合部に発赤を伴っている炎症所見があると、逆流性食道炎(RE)と診断します。
発赤を伴わなくても胃酸逆流はおこるので、その場合は非びらん性の食道胃逆流症(NERD)となります。
NERD、REを合わせてGERD(食道胃逆流症)となるわけです。
胃酸の逆流は、胃の小さいカーブである小弯側に沿って起こります。
ちなみにピロリ菌による萎縮性胃炎の進行が小弯側に沿って起こるのも、その影響であると考えられます。
食道においても胃酸の逆流が起こる「通り道」が存在します。
胃小弯の延長上にある食道、
それが、「右前壁」なのです。
内視鏡で観察した際の、時計方向12時から3時が右前壁に該当します。
つまり食道の右前壁は、逆流性食道炎において胃酸と食道粘膜の接触時間が長い部分になるわけです。
慢性的な胃酸暴露による逆流性食道炎→バレット食道になる
3cm以下のバレット食道(short segment Barrett’s esophagus:SSBE)
3cm以上のバレット食道(long segment Barrett’s esophagus:LSBE)
✓ バレット食道はバレット腺がんの発症リスクが高い
✓ LSBE、つまりバレット食道が長ければリスクは高い
少し安心な点は、欧米人よりも日本人はLSBEの有病率はかなり低いのが実情です。
バレット腺がんは、SSBE、LSBEともに食道下端部の右前に起こりやすいことが明らかになっています。
つまり、「胃酸逆流による疾患は全て右前壁に起こりやすい」と言えます。
その様な専門的な知識を有していることを前提にして、
食道腺がんリスクの高いバレット食道の内視鏡観察時には、特に右前壁に注意をしています。
バレット食道が見られたときは、通常の白色光観察に加えてNBI拡大観察を併用することで、がん発見率を向上できるようにしています。
ぜひ、たまプラーザ南口胃腸内科クリニックで安心して胃内視鏡検査を受けてください!
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。