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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年03月05日

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「便秘にはキウイフルーツ」というお話です。
便秘という言葉は日常的によく使われますが、医学的にはきちんとした定義があります。
日本の便秘診療ガイドラインでは、
便秘は単に「排便回数が少ないこと」だけではなく、排便に伴うさまざまな困難を含めて定義されています。
ガイドラインでは便秘を、「本来体外に排出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態」と説明しています。
つまり、排便の回数だけではなく、排便のしやすさや排便後の満足感なども重要な要素とされています。
近年、医学的ガイドラインに「便秘改善に有効な食材」として明確に推奨されたのが、キウイフルーツです。
単なる「体に良い食品」という枠を超え、複数の研究でその効果(エビデンス)が証明されています。
キウイが便秘に効果を発揮するのには、明確な理由があります。
* 豊富な食物繊維
「水溶性」と「不溶性」の両方の食物繊維を含んでいます。便を柔らかくしつつ、腸の動きを活発にするダブルの働きがあります。
* 消化酵素「アクチニジン」
キウイ特有の酵素で、タンパク質の消化を助け、胃腸の負担を軽減します。
「果物は甘いから太るのでは?」と心配される方も多いですが、キウイは意外とヘルシーです。
* 糖質・カロリー: 1個(約100g)あたり糖質は約10〜11g、カロリーは50〜60kcalと控えめ。
* 摂取の目安: 多くの研究では、1日2個程度の摂取で効果が示されています。
腸は食べたものの影響をダイレクトに受ける臓器です。薬を飲む前に、まずは「医学的な裏付けのある」キウイを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
⚠️ ご注意
全ての便秘が食事だけで治るわけではありません。激しい腹痛や体重減少を伴う場合、または症状が長く続く場合は、無理をせず医療機関を受診してください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。