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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年04月09日

肺がん検診といえば「胸部レントゲン」が一般的です。
手軽で、被ばくも少なく、費用も抑えられます。
しかし、レントゲンだけで万全とは言えません。
レントゲンは肺を一枚の平面として写します。
そのため、心臓や血管、骨に隠れた影は見逃されることがあります。
特に数ミリ程度の早期がんは、レントゲンにはっきり写りません。

一方、胸部CTは体を輪切りにして詳しく調べます。
レントゲンでは見えない小さな病変も、CTなら発見可能です。
すべての人に必要ではありませんが、早期発見には非常に有効な手段です。
近年、女性の肺がんが増えています。
特に「タバコを吸わない女性」の肺がんが目立ちます。
このタイプは、淡いすりガラスのような影(GGO)として現れるのが特徴です。
この影はレントゲンでは見えにくいため、「吸わないから安心」とは言い切れません。
以下に当てはまる方は、肺がんのリスクが高いと考えられます。
喫煙歴がある(本数が多い、禁煙して間もない)
受動喫煙の機会が多い
家族に肺がんになった人がいる
肺の持病(COPDや肺線維症など)がある
これらの方は、レントゲンだけでなくCT検査を検討する価値があります。

CT検査には、被ばく量や費用の面でデメリットもあります。
大切なのは、全員が同じ検査を受けることではありません。
「自分のリスクに応じて検査を選ぶ」という考え方です。
「毎年レントゲンを受けているから大丈夫」と過信せず、一度ご自身のリスクを振り返ってみてください。
早期発見できれば、治療の選択肢は大きく広がります。
気になる方は、ぜひ一度呼吸器の専門医師に相談してみましょう。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。