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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年11月22日
こんばんは、平島です。
ようやく少し寒くなってきましたね。
朝ランしている身としては、寒い方がパフォーマンスが上がるのでとても良い季節になってきました。
診察室で
排便
について患者さんとお話ししていると
「寒くなるとどうも水分が摂れない!」
と話す方が多くいらっしゃいます。
水分は便を軟らかくして出しやすくするだけでなく、
血管のドロドロを予防したり
腎臓の働きを補助したり
ダイエットの補助
にもなりますので、是非寒い冬こそ頑張って水分を多く摂取するように心がけてください。
注意が必要なのが水分と思って積極的に摂っている緑茶やコーヒーがむしろ脱水を助長することが多いということです。
○コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインなどは、利尿作用があるため飲めば飲むほど水分がオシッコとしてドンドン出て行ってしまいますので、水などの水分をこまめに摂らないとむしろ脱水になってしまいます
○糖分や塩分が多く含まれている野菜ジュースやスポーツドリンクを水分代わりに飲むのは、カロリーオーバーとなりダイエットにも良くないです
○牛乳を水分代わりにたくさん飲んだり、カルシウム補給に飲んだりしている人も多いですが、牛乳に含まれている脂肪分や大量のホルモンが大腸がんや乳がん、前立腺がんの原因にもなる可能性がありますし、牛乳のカルシウムは骨に定着しないばかりか、尿と一緒に骨のカルシウムも連れて出て行くこともあるので注意が必要です
○アルコールは緑茶やコーヒーと同様に利尿作用があるため、飲めば飲むほど脱水を助長してしまいますし、アルコールを肝臓で分解しないといけなくなり、身体の代謝能力が落ちてしまい、ダイエットの邪魔になってしまいますので、ダイエット中はお酒は控えめが良いですね
水分を意識して少しずつこまめに摂取していると腸に水分が上手く循環してくれ、便が軟らかくなり、排便がスムーズになってきます。水分の摂取が少なかったり、コーヒーなどの利尿作用のある水分ばかり摂取していると
便がコロコロ
してしまい、排便がスムーズにいかないことがありますので注意が必要です。
寒くなってくると水分を意識して摂るようにしないと、1日を通じてほとんど摂取していないような状況になってしまいますので、無理矢理飲むぐらいの気持ちで水分を摂取するように心がけてみてください。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。