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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年11月24日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は「がんの生存率」のお話です。
早期発見、早期治療を目指すのは、
がんで亡くならないように生存率を高めるためです。
がんには、進行具合を示す「ステージ分類」というものがあり
そのステージによって異なります。
当院で発見されることが多い食道がん、胃がん、大腸がんに限れば
最近発表された全ステージでの5年相対生存率は、
・食道:50.1%
・胃:75.4%
・大腸:76.8%
となっています。
食道がんは低く、比較的発見が難しく、治療も難しいことが多く生存率は低くなっています。
胃がん、大腸がんは比較的生存率は高く、比較的発見しやすく、治療も奏功しやすいことがわかります。
これは全ステージの話であり、かなり早期で発見された場合は
食道がんでも80%以上、胃がん、大腸がんでは90%以上の生存率が可能となります。
これら3つのがんは早期発見により、内視鏡治療が可能になります。
これが大事になります。
今までいろいろな症例を経験してきて感じるのは、「外科的治療」と「内視鏡治療」では
大きな差があるということです。
からだの一部を切って、一部の臓器を切除、切断するのとは異なり、内視鏡治療はがんの部分を切除するだけなので侵襲が大きく異なります。
早期発見、早期治療を目指すなら、何よりも「内視鏡検査」が大事になります‼
是非一度、ご検討ください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。