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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

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コレステロールは下げすぎない!?

2022年03月01日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

今日のお昼間は本当に暖かくて、春が近づいているなと感じました。

我々内視鏡医は

日中はずっと内視鏡検査をしていますが、内視鏡モニターを精度高く見るためには部屋の中を暗くしていないといけないため、ほぼ日中は暗闇の中で仕事をしている感覚です。洞窟の中で仕事をしている感覚とでも言うのでしょうか。

内視鏡検査の合間の診察の際に洞窟から地上に出てくる感覚で、窓から外を見て晴れているのか雨が降っているのか見る様な感じで日々仕事をしています。気温に関しては全く分からないので、たまに内視鏡検査の合間に外に出てみて寒いのか暑いのか体感したりしています。年中半袖で仕事をしていますので、冬は外に出ると流石に寒いですね。

診察の時に確認したり、患者さんからよく聞かれたりする

コレステロールは

悪玉コレステロール

というなんとも悪人のような命名のお陰で本当に悪者扱いされています。

男女や年齢などの何の区別もない基準値を少し超えただけで

コレステロールを下げる薬の服用を勧められたり、

検診で要精密検査となり病院を受診するように指示が出たり

とか様々な弊害が出ている事例を多く目にしてきました。

悪玉コレステロールが動脈硬化の悪の根源のような風潮が続いていますが、

動脈硬化の元となるのが

慢性炎症

だということが様々な研究で分かってきております。

慢性炎症とは

風邪や胃腸炎、気管支炎などの細菌やウイルスが入ってきて炎症を引き起こす「急性炎症」とは違って、

悪い食習慣や運動不足などにより

自分の細胞が傷ついたり死滅したりするときに出される物質

が引き金となって免疫反応が起こり、炎症を生じさせます。

この物質は体内に持続的に存在するので炎症が慢性化して、ずっと炎症が続くようになります。

これが

慢性炎症

の正体であり、

炎症が持続するため、血管に動脈硬化を引き起こしてしまうのです。

それとは逆に悪玉コレステロールは身体に様々な良い作用を引き起こします。

一番代表的な良い作用は

人間の身体を構成している

細胞の表面の膜

細胞膜

を作る材料になるということです。

細胞膜の機能が弱いと細胞自体の機能低下も引き起こし、

コレステロールが低い人は

がんになりやすかったり

うつになりやすい

といったデータもあるぐらいです。

他にも

甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモン、ビタミンD、胆汁酸

の材料にもなります。

ただし、注意が必要なのは

狭心症や心筋梗塞などの心疾患になったことがある方は

悪玉コレステロールが高いと再度心疾患を引き起こす可能性が高い

ということが分かっていますので、きちんと数値をコントロールする必要があります。

このように心疾患の既往がない方は

むやみやたらに悪玉コレステロールの数値を下げすぎない方が良い場合が多くあります。

基準値はあくまで基準の値であり

正常値ではない

ので注意が必要です。

では、今週も頑張っていきましょう!

 

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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