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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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COVID-19に有効性のある薬はでてきているか?

2021年06月26日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

梅雨入りしたものの、まとまった雨が降っていませんが週明けは前線の影響で雨予報ですね。

洗濯物が乾きにくくなってきていて、湿度が高いことを感じます。

今年はいつ頃梅雨が明けるのでしょうか??

 

コロナワクチン接種が少しずつ拡大しています。

一刻も早く希望者がすぐに接種できる状況になることを望みます。

一方でCOVID-19に対する治療薬はどうかというと、特効薬なるものは未だないと思います。

2020年5月の段階での治療薬候補として

アビガン(一般名ファビピラビル)」が注目されていましたが、

治験では有効性が証明されず、いまだ厚生労働省の審査が続いています。

 

国内で新型コロナウイルスの治療薬として認められるのはレムデシビル、デキサメタゾン、バリシチニブがあります。

 

レムデシビル⇒エボラ出血熱の治療薬として開発

デキサメサゾン⇒従来からのステロイド性製剤の一つ

バリシチニブ⇒関節リウマチ治療薬

 

アメリカのFDA(食品医薬品局)は6月24日、日本で開発された関節リウマチの治療薬「アクテムラ(一般名トリシズマブ)」について、

死亡のリスクを下げるなどの効果を認め緊急使用を許可すると発表しました。

やはり既存薬で免疫関連薬剤からの転用が多いですね。

参考までに2020年5月の候補薬にリストをリンクします。

https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/wp-content/uploads/2020/06/C0040301_COVID-19%E6%B2%BB%E7%99%82%E8%96%AC%E5%80%99%E8%A3%9C.pdf

1年前を考えると、治療薬も少しずつですが進歩しています。よね。。

 

開発中の薬剤の中では、中和抗体とイベルメクチンに注目しています。

 

中和抗体は、変異した新型コロナウイルスが細胞に結合するのを阻害して感染を防ぐ働きと

軽症や中等症の患者に投与し重症化を防ぐ働きが期待されています。

まだ実験レベルなので、薬として登場してくるのにはまだまだ時間がかかります。

 

イベルメクチンは、北里大学名誉教授の大村 智先生が開発した寄生虫のフィラリア症治療薬です。

大村先生がこの治療薬でノーベル生理学・医学賞を受賞したのは覚えていますか?

北里大学病院を中心として治験が進行中です。

 

初回の緊急事態宣言から1年経過し、感染予防としてのコロナワクチンは実現化しました。

やはり、治療の観点からすると早急な治療薬の整備が望まれます。

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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