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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年09月15日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は「この胃がんは胃カメラでなければ発見できない‼」というお話です。
医師は胃レントゲン検査をほとんど受けません。
特に私の周りの消化器内科医、内視鏡医で胃レントゲン検査を定期的に受けている人はいません。
なぜ、受けないのか??
まず胃レントゲン検査は「胃がんの死亡率を下げる」ための検査であり、
「内視鏡治療できる早期胃がんを発見する」ための検査ではないのです。
そして、早期胃がんを胃レントゲン検査で発見するのが難しいことがわかっているからなのです。
「ここに早期胃がんがあります。」と答えを教えてもらってから
胃レントゲン写真を見直して確認しても、「わからない」
もしくは「言われてみればあるような気がする」ということも少なくありません。
早期胃がんはわずかな発赤(赤くなる)、へこみ、盛り上がりしかありません。
このような変化を胃レントゲン検査ではなかなか発見できません。
胃カメラを定期的に受けましょう。
胃レントゲン検査で発見することは困難で胃カメラで発見できて
内視鏡治療(1時間程度)で完治した胃がんの症例を提示します。
①どこかに胃がんが隠れています。
②ここに胃がんがあります。
③インジゴカルミンをかけるとわかりやすくなりました。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。