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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年09月26日
こんにちは。副院長の東です。
朝晩は肌寒くなってきています。
温度差が体調を崩す要因になりますので、気を付けましょう。
COVID-19ワクチンの3回目接種は必要??
アメリカのカリフォルニア州では6月15日にマスク着用義務が解除されましたが、
7月末には医療者での感染はデルタ変異株が95%以上を占めるようになり、ワクチン接種完了者を含めて感染者が急増しました。
8月に米国食品医薬品局(FDA)は、免疫系が低下している人々に対して、
ファイザーまたはモデルナのCOVID-19ワクチンの3回目接種を承認しています。
ここで言う、免疫系が低下している人々というのは、
①臓器移植患者
②がん治療を受けている患者
③免疫系が抑制されている自己免疫疾患患者
を指します。
3回目のワクチン接種に関しては日本ではまだ承認されていませんが、その動きはあるようです。
イスラエルでは7月30日に、5ヵ月以上前にファイザーまたはモデルナの2回接種を完了した60歳以上の高齢者への、
3回目接種が承認されています。
気になる効果についてですが、
3回目の接種を行ったいわゆるブースター群のCOVID-19感染率は、接種を行わなかった非ブースター群に比べ11.3倍低く、
重症率についても、ブースター群は非ブースター群に比べて19.5倍低いと報告されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34525275/
海外で3回目接種はすでに始まっています。
日本でも8月から12歳以上の接種が開始していますし、冬以降に医療者から3回目接種の動きがあると推測されます。
マスクでの感染予防効果はありますので、続けていきましょう。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。