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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃カメラで早期胃がんはどう見つける? ~内視鏡医は何を見ているのか~

2026年07月09日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。

患者さんから「胃カメラで胃がんはすぐに分かるものですか?」というご質問をいただくことがあります。

 

早期胃がんは必ずしも大きく盛り上がっているわけではありません。

進行した胃がんであれば、はっきりとした隆起や潰瘍として見つかることもありますが、早期胃がんはごくわずかな変化しか示さないことが多くあります。

 

そのため、内視鏡医は「形(凹凸)」「色」「表面の変化」など、ほんの少しの異常を見逃さないよう注意しながら検査を行っています。

 

まず注目するのは「形(凹凸)」の変化です。

 

早期胃がんを見つけるうえで最も重要なポイントのひとつが、胃の粘膜の凹凸です。

多くの患者さんは「がんは盛り上がっているもの」と思われていますが、実際にはわずかにへこんだ病変(陥凹型)がほとんどです。

 

この凹みは数ミリ程度であることも多く、正常な胃のひだや胃の動きにまぎれてしまうことがあります。そのため、胃全体を丁寧に観察しながら、わずかな凹凸の違いを探していきます。

 

経験のある内視鏡医ほど、「何となく違和感がある」という小さな変化を見逃さず、必要に応じて拡大観察や組織検査(生検)につなげています。

@わずかな陥凹で発見された早期胃がん

「色」の違いも重要なサインです。

胃がんを疑う際には、色調の変化も非常に重要です。

特に注意して観察しているのは、

* 周囲より赤く見える部分

* 周囲より白っぽく見える部分

です。

 

胃がんでは、進行するにつれて正常な胃粘膜とは異なる色合いになることがあります。

しかし、この色の違いも劇的ではなく、「少し赤い」「少し白い」と感じる程度のことがほとんどです。

 

胃の中には光の当たり方や胃液、粘液の付着によって色が変化して見えることもあるため、本当に異常なのかどうかを慎重に見極める必要があります。

 

@わずかな色調変化で発見された早期胃がん

 

出血している部分にも注意しています

内視鏡検査では、粘膜からわずかに出血している部分にも注意を払っています。

 

もちろん胃炎でも出血することはありますが、早期胃がんでは病変が非常にもろく、内視鏡が軽く触れただけで出血したり、自然ににじむような出血を認めたりすることがあります。

 

そのため、「なぜここだけ出血しているのか」を考えながら、その周囲の形や色、粘膜の模様を詳しく観察し、必要であれば組織を採取して詳しく調べます。

 

@わずかな出血で発見された早期胃がん

早期胃がんを見つけるために最も大切なのは、病変の特徴を熟知していることです。

早期胃がんは「これが胃がんです」と一目で分かるものばかりではありません。正常に見える胃粘膜の中から、ほんのわずかな凹み、わずかな赤みや白っぽさ、わずかな出血を見つけ出すことが求められます。

 

そのためには、多くの胃カメラ検査を経験し、正常な胃と異常な胃を数多く見比べてきた経験が大きな力になります。

 

私たちは毎日のように胃カメラ検査を行い、さまざまな早期胃がんを観察しています。その経験を積み重ねることで、「普段とは違う」と感じる小さな変化にも気付きやすくなり、早期発見につながっています。

 

早期発見が胃がん治療の鍵です。

胃がんは早期に発見できれば、お腹を切らずに内視鏡治療(ESD)で完治が期待できるケースも少なくありません。一方で、進行してから見つかると手術や抗がん剤治療が必要になることがあります。

 

だからこそ、胃カメラでは「形」「色」「出血」などのわずかな変化を丁寧に観察し、早期胃がんのサインを見逃さないことが重要です。

 

当院では、胃のすみずみまで丁寧に観察し、小さな異常も見逃さないよう心がけています。

定期的な胃カメラ検査をご検討ください。

早期発見・早期治療が、ご自身の健康と将来を守る大きな一歩となります。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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