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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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便移植で腸内環境や潰瘍性大腸炎が改善!?

2023年02月06日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

日中は日差しによってはやや寒さが和らいできましたので、春はもうすぐそこまで来ていますね。

今年2023年5月21日に

ホノルルトライアスロンが昨年に引き続き開催

されますが、

私も2019年以来の

4年ぶりの参加

になりますので、とても楽しみです。

コロナ禍ではハワイに行けなかったので、替わりのレースとして

石垣島トライアスロン

に参加していましたが、

沖縄県で一番高い山が石垣島にあり、

その山をバイクで越えないといけないため、かなりコース的にはアップダウンが激しくて、きついコース設定になっています。

その点ホノルルトライアスロンは全て

フラットなコース設定

になっていますので、気軽に参加できるレースですので、気持ち的にも楽しみにしています。

現在も

ランニングとスイムを中心にほぼ毎日練習していますので、あとはバイクの練習をしていかないといけないと考えています。

なかなか時間が取れないので、2,3時間ほど時間のかかるバイクの練習が出来ないのが、気になるところです。

2023年1月から国が

腸の炎症の病気である

潰瘍性大腸炎

に対して

健康な人の腸内細菌を大腸内視鏡を通して移植する

「便移植治療」

を保険診療と併用して行える

先進医療

として認めました。

順天堂大学病院などで治療を行っていますが、

「腸内細菌叢移植」

という治療法で治療を行っています。

腸内細菌叢移植法とは

まずは、抗生物質などの抗菌薬で潰瘍性大腸炎の患者さんの腸内を

除菌

していったん腸内環境をリセットします。

その後に、

健康な人の腸内細菌を液体にして大腸カメラを用いて潰瘍性大腸炎の患者さんの大腸内に散布します。

これがいわゆる

便移植

と言います。

この便移植によって

腸内細菌叢の乱れやバランスを整えて、腸内の炎症を改善するという方法

です。

事前の臨床試験では

97人の潰瘍性大腸炎の患者さんに便移植を行い、

2ヶ月後に70%前後の患者さんに病状の改善が見られたとのことです。

潰瘍性大腸炎は昨年亡くなられた元総理の安倍晋三さんが治療されていた病気ですが、

病気の原因が分からずに、治療法も決定的なものが確立されていない疾患で

国の難病に指定されています。

ただし、最近は軽症の患者さんがかなり増えてきており、

腸のアレルギー疾患

とも

食生活の欧米化に伴う生活習慣病

とも言われており、増加の一途をたどっています。

現在、

日本に

20万人の患者さんがいる

と推定されていますが、

軽症や自覚症状がなく病気に気づいていない人を含めると

もっと多くの患者さんがいるものと推測されます。

腸内環境は

身体の免疫機能にかなり関係していますので、

年齢や生活習慣の欧米化により腸の環境が悪くなってしまって、

免疫が落ちてしまうと

○がんになりやすくなる

○コロナやインフルエンザ、胃腸炎、風邪、肺炎などの感染症にかかりやすくなる

○アレルギー疾患に罹患しやすくなる

○腸内で作られる幸せホルモンであるセロトニンの分泌が減って、気分の落ち込みややる気のなさなどが出てくる

○お肌の調子が悪くなり、くすんだ顔つきになってくる

などの弊害がかなり出てきます。

将来的には

潰瘍性大腸炎の治療のみならず

腸内環境を良くして、免疫力を上げるための治療

として

便移植が応用される日が来る

のではないかと推察しています。

腸内環境は若ければ若いほど、

善玉菌が多く、悪玉菌が少ないので

若い方の腸内細菌叢を

中年以降で便移植すると

腸内環境が若返って

それに伴って

免疫力がアップし、

がんになりにくくなり

感染症になりにくい

という

究極の腸内の若返りが可能になる日が来る

と確信しています。

お肌の若返りも勿論見た目的に大事ですが、

腸内環境の若返りはもっともっと大切になってくる

と思われます。

医療の進歩にさらに期待していきたいですね。

先日発売の週刊現代の記事

誰でも30歳若返る元気のチェックリスト305

のリストにコメントしておりますので、見て頂けるとうれしく思います。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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