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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃がんと腸内環境(胃内フローラ)の意外な関係|ピロリ菌がもたらす影響!?

2026年07月13日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

めちゃくちゃ、暑くなってきましたね、本当に嫌ですね。

私もクリニックでの勤務以外の日は、銀行周りなどの外仕事をしているので、その際は本当に応えますね。。。

クリニックで診療や内視鏡検査を行わせて頂いている時間は空調も効いており、

本当に快適に仕事させてもらえており、患者さんにパワーを還元しないと

という気持ちにさせられる今日この頃です。

2026年4月にGakkenから発売された

「脳が老けない最強の腸活」

の本が重版となりました。

YouTubeの

「胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル」

もチャンネル登録者数が

125万人を越えたので(現在は135万人)

帯も替えるようにしました。

腸内環境と脳の関係について詳しく会話形式で書いているので、気軽に読めますので、是非手に取って頂けるとうれしいです。

「腸内環境」や「腸内フローラ」

というワードがかなり定着してきましたが、

「腸内環境」や「腸内フローラ」

という言葉を聞くと、多くの方は大腸や小腸を思い浮かべるかもしれません。

しかし近年の解析技術の進歩により、

実は

「胃の中」にも独自の細菌群(胃内フローラ)

が存在し、それが胃がんの発症に深く関わっていることが分かってきました。

胃がんと胃内環境の関係性、そして最大の鍵である「ピロリ菌」との関連について解説していきます。

1. 強酸の胃にも存在する「胃内環境」とは

人間の胃は、胃酸という非常に強い酸(pH1〜2)で満たされています。

これは体内に入ってきた病原菌を殺菌するためのバリアであり、かつては

「胃の中は強酸性のため、細菌は生息できない」

と考えられていました。

しかし研究が進むにつれ、この過酷な環境下でも生き残る細菌たちが存在し、

独自のバランス(胃内環境)

を保っていることが明らかになりました。

健康な胃ではこれらの細菌がバランスを保っていますが、

この環境が乱れると、胃の粘膜に慢性的な炎症を引き起こし、

将来的な胃がんのリスクを高める要因になるのです。

2. 胃内環境を激変させる最大の天敵「ピロリ菌」

胃内環境を悪化させる最大の原因が、

ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)

です。

ピロリ菌は

「ウレアーゼ」

という酵素を出し、胃の中の尿素をアンモニアに変えることで、自分の周りの強酸を中和して胃の中に定着します。

ピロリ菌が胃の中に棲みつくと、以下のメカニズムで胃がんのリスクが跳ね上がります。

○持続的な粘膜の炎症(慢性胃炎):

ピロリ菌が排除されない限り、胃の粘膜は常に攻撃を受け続け、慢性的な炎症が続きます。

○胃粘膜の萎縮(萎縮性胃炎):

炎症が長期間続くと、胃の粘膜が薄く変化する「萎縮(いしゅく)」が始まります。これが胃がんの前段階となります。

○胃内環境のさらなる悪化:

萎縮が進むと胃酸の分泌が低下します。

酸のバリアが弱まることで、本来なら胃の中で増殖できないはずの

「大腸菌」や「口の中の雑菌」

などが胃内で異常増殖し、胃内環境が完全に崩壊します。

この異常な細菌群が、発がん物質(ニトロソ化合物など)を作り出す一因になると考えられています。

世界保健機関(WHO)の専門組織も、ピロリ菌を

「確実な発がん因子」

と認定しており、日本の胃がんの9割以上がピロリ菌感染を背景に発症しているのが現状です。

3. 胃がん予防のために今できること

胃がんと胃内環境の悪化を防ぐために、推奨するアプローチは以下の2点です。

① ピロリ菌の検査と除菌治療

まずは自分がピロリ菌に感染しているかどうかを知ることが最優先です。

検査は、胃カメラのほか、呼気(息)を調べる検査や血液検査で簡単に行えます。

感染が見つかった場合は、抗菌薬と胃酸を抑える薬を1週間内服する

「除菌治療」

を行います。除菌に成功すれば胃の炎症の進行を止めることができ、胃がんのリスクを下げることが可能です。

まずは、胃内視鏡検査(胃カメラ)を行い、自分の胃の状態を把握して、胃がんを早期で見つけるようにしましょう。

ちなみに、

ピロリ菌の除菌治療は

胃カメラを行い、胃内に胃がんなどの病変がないことを確認

しないと、

保険診療での除菌治療

はできませんので、注意してください。

② 全体的な「消化管の環境」を整える

ピロリ菌の除菌後、または感染していない場合でも、日頃から良好な胃腸環境を保つことは大切です。

○過度な塩分やアルコール、喫煙を避ける:

これらは胃の粘膜を直接傷つけ、発がんを促進します。

○発酵食品や食物繊維を意識する:

消化管全体の環境(腸内フローラ)を良好に保つことは、免疫力を高め、体内の慢性炎症を抑えることにつながります。

最後に

胃がんは、かつて

「防げない病気」

と思われていましたが、現代では

「ピロリ菌のコントロールと良好な体内環境の維持によって、予防できる可能性が非常に高い病気」

へと変わってきています。

「胃がもたれる」「胃が痛む」といった自覚症状がある方はもちろん、

40歳を過ぎて一度も胃の検査を受けたことがない方は、ぜひ一度消化器内科を受診し、ご自身の

「胃内環境」

をチェックしてみてください。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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