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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年10月26日
こんにちは、平島です。
かなり朝晩が涼しくなってきましたが、昼は真夏日を記録する地域も出ていますね。
私は、ホノルルトライアスロン2027に向けて、本格的に練習を開始しています。
特に、スイムをきちんと練習するようにしましたので、診療後に少しの時間を見つけて、泳ぐように心掛けています。
日が短くなり、外にいる時間が自然と減る季節になりました。
ビタミンDが不足しやすい時期です。
診察室でも、こんな声をよく聞きます。
「ビタミンD入りの飲み物を毎日飲んでいるから大丈夫です」
ところが、中身を計算してみると話が変わってきます。

★「ビタミンD配合」でも、量はほんの少し
私がおすすめしているビタミンDの量は、1日4,000IUです。
量の表示が「μg」の商品は、40をかけるとIUになります。
スーパーやコンビニで売られている「1日分のビタミンD」入りのゼリー飲料や乳酸菌飲料は、1本あたり約220IUです。
カルシウムを強化したヨーグルトは、1個で約64IUしかありません。
ドラッグストアのマルチビタミンやカルシウム系のサプリも、1日分で100〜330IUほどの商品が多くあります。
さらに原材料を見ると、先頭に「果糖ぶどう糖液糖」や砂糖が書かれていることがあります。
糖分は腸内細菌のバランスを崩し、腸もれの原因になります。
ビタミンDのために甘いものを足すのは本末転倒です。
乳製品も腸もれの観点から、私はおすすめしていません。
★食事と日光だけで4,000IUは難しい
食品で比べると、紅鮭1切れで約1,000IU、サバの水煮缶1缶で約660IU、卵1個で約80IUです。
紅鮭なら毎日4切れ、サバ缶なら毎日6缶が必要になります。
日光で作る方法もありますが、冬は作られる量が大きく減ります。
窓ガラス越しの光や日焼け止めを塗った肌でも、ほとんど作られません。
食事と日光は土台で、足りない分はサプリで補うのが現実的です。
★売り場でのサプリの選び方
調べた時点の参考価格で、100IUあたりの値段を計算しました。
ビタミンDだけが入ったドラッグストアの錠剤は約1.7円です。
これに対して、カルシウム強化ヨーグルトは約200円でした。
その差は最大で約120倍です。
もう一つ見てほしいのが「D3」かどうかです。
D2とD3を直接比べたランダム化比較試験をまとめたメタ解析では、D3のほうが血液中のビタミンD濃度をしっかり上げていました。
表示が「ビタミンD」だけでは、D2かD3か分からない商品もあります。
当院が監修しているビタファイブは、藻類由来のD3を4粒で4,000IU摂れます。
100IUあたりは約4.6円です。
正直に言うと、ビタミンDの量だけを見れば単体の錠剤のほうが安く、それも良い選択です。
ビタファイブには亜鉛やセレンなども入っていて、その分の値段の差があります。
なお、4,000IU(100μg)は国が定める大人の上限量と同じです。
ほかのサプリと重ねて飲むのは避けてください。
骨粗しょう症で処方される活性型ビタミンDの薬は別物なので、飲んでいる方は主治医に相談してください。
★今日からできること
・表示の「μg」に40をかけてIUに直す
・D3で、原材料の先頭に砂糖や液糖がない商品を選ぶ
・ビタミンDは脂に溶けるので、食事と一緒に飲む
・朝は納豆卵かけごはん、昼はサバ缶やしらす干しに野菜を添える
・夜はごはんを抜いて、紅鮭ときのこのホイル焼きに
・昼休みに10〜15分、外を歩く
40歳を過ぎたら、食事の見直しとあわせて胃カメラ・大腸カメラも一度受けておくと安心です。
このテーマはYouTube『胃と腸の健康チャンネル』でも詳しくお話しする予定です。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。