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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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痛み止めで胃が荒れるの?

2021年08月11日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。今回は、「痛み止めで胃が荒れるの?」というお話です。

痛み止めで胃が荒れるって聞いたことありませんか?

「痛み止めを飲みすぎたら、胃が荒れる」といったイメージを持っている方はたくさんいらっしゃいます。

実際に腰痛や頭痛などで痛み止めを飲んでいたら、いつの間にか胃が痛くなることがあります。

どうしてなのでしょうか?

また、「痛み止め」と言われる薬は全部が胃を荒らすのでしょうか?

キーワードは、「NSAIDs」です。

エヌセイド(エヌセイズ)と読みます。

NSAIDsは「Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs」の略で、日本語だと非ステロイド性抗炎症薬となります。

このタイプの痛み止めが胃を荒らす原因となることがあります。

具体的な薬品名だと、ロキソニン、イブ、ボルタレン、アスピリンなどです。

成分としては、順にロキソプロフェン、イブプロフェン、ジクロフェナク、アスピリンとなります。

市販されているため、薬局でも処方箋なく購入可能です。

別のタイプの痛み止めとして有名なのは、「アセトアミノフェン」です。処方される薬品名で有名なのは「カロナール」です。コロナワクチンの解熱剤としても有名となったのがアセトアミノフェンです。
NSAIDsと同じ解熱鎮痛剤ですが、異なる種類の薬であり、胃が荒れる原因とはなりません。

NSAIDsも頓用でたまに使う程度ならあまり胃が荒れる心配はありません。

最近では、市販されているため自分の「解熱鎮痛剤」が何の種類かを知っていることは、非常に重要です。

安易に長期間飲み続けると胃が荒れてしまい、胃潰瘍、十二指腸潰瘍ができてしまうこともあります。

NSAIDsを長期間飲まないと痛みがコントロールできない場合はどうすれば良いの?って思いませんか?

胃が荒れないように予防することが重要になります。

一緒に胃薬を内服することで胃が荒れるのを防げる可能性があります。

胃薬は何でも良いかというと、そうではありません。

NSAIDsの長期使用例で、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防効果が証明されているのは、プロトンポンプ阻害剤、プロスタグランジン製剤、H2受容体拮抗薬しかありません。

NSAIDsが原因の潰瘍は、その半分が無症状といわれています。

放置すると胃や十二指腸に穴が開いたり、出血したり大変危険です。

*NSAIDs潰瘍 出血していたため、緊急内視鏡検査を行い止血術を行いました。

https://www.tamapla-ichounaika.com/knowledge/category/post-24885/

もし、NSAIDsを長期間飲む場合は医師と相談して胃の不調などあれば消化器内科でご相談下さい。

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この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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