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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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ピロリ菌 再感染

2022年03月09日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。

 

今回は、「ピロリ菌の再感染」についてのお話です。

 

「本邦の成人においては、除菌治療成功後の再感染率は年間1%未満と報告されています。除菌成功後の再感染は極めて稀で、再感染が起こる場合でも除菌後1年以上経過してからです。なお、胃癌の早期発見のためには除菌成功1年後の内視鏡検査が推奨されています。」と消化器病学会のサイトに記載されています。

 

これまでの日本の報告では、再発は2%以下と言われています。

再発というのは、「本当に新たにピロリ菌が再感染」した状態と「除菌失敗であったが除菌後の検査で成功と診断されてた」状態があります。

 

ほとんどが後者と言われています。

 

ピロリ菌の除菌薬を飲み終わったあとに、除菌が成功したかどうか検査を行います。

通常は、尿素呼気試験か便中抗原検査が行われます。

この検査の偽陰性(本当は除菌に失敗しているのに成功したと判定)となることがあります。検査は精度が100%ではないため、このようなことが起きるのです。

 

他人や水(井戸水)などから感染することはきわめて稀とされており、前者の新たにピロリ菌に感染するということはあまり考えなくても良いかもしれません。

 

ピロリ菌が除菌された場合、除菌前と除菌後の胃の状態は変化します。

胃粘膜の色や炎症の程度などからおおよその感染は推測できます。

「あれ?除菌したのに胃が荒れたままだな。」と感じた際には、再度ピロリ菌がいるかどうかの検査をお勧めしています。

下のような変化は除菌後には消えます。残っているときはピロリ菌感染を疑います。

*除菌前の胃の炎症

・点状発赤

・萎縮性胃炎(炎症がある状態)

また、除菌後でも胃がんが発見されるリスクがあります。

*除菌後の胃がん

除菌が成功した場合でも定期的な胃カメラ検査が必要です。

 

 

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この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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