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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃の腸上皮仮生は前がん病変だった その1

2023年10月08日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

長袖が必要な寒さを、急に感じるようになりました。

もう10月ですからすっかり秋ですね。

 

胃の腸上皮仮生は前がん病変だった その1

 

 

胃がんの発生にはピロリ菌感染が大きな要因を占めます。

幼少時に井戸水や感染している両親からの口移しの食事や唾液を介した家庭内感染で起こります。

胃の粘膜にピロリ菌が感染すると慢性胃炎、とくに胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎が拡がっていきます。

胃の出口付近の前庭部でよくみられる変化として、胃の細胞が腸の細胞に変化する「腸上皮化生」があります。

腸上皮化生は、胃の細胞がダメージを受けて、一番消化管で安定している腸の細胞に置き換わる変化です。

 

腸の上皮に化けて生きる→腸上皮化生

言葉からも何となくイメージがつくと思います。

 

実はこの腸上皮化生が前がん病変(発がん性が高い)なのか、

傍がん病変(単に慢性胃炎に随伴する所見であり発がん性は高くない)なのか、

はっきりとした見解がありませんでした。

 

国内の研究結果が、消化器領域でトップジャーナルと言われる「GUT」に掲載されました。

「がん」は遺伝子のトラブルから生じる疾患です。

DNAメチル化という遺伝子異常があります。このDNAメチル化により遺伝子の発現を抑制します。

がん細胞では、がん抑制遺伝子の発現がCpGアイランドという場所の異常なメチル化によって抑制されています。

つまり、がんを抑制するメカニズムが抑制される??

分かりやすく一言でいうと、

「がん」が発生しやすくなるということです。

 

この胃がん細胞と、正常細胞と腸上皮化生細胞のDNAメチル化の具合を比較すると、

胃がん細胞に特徴的な遺伝子変化を持つものが腸上皮化生細胞に多かったことがわかりました。

また、DNAメチル化が起きやすくなるエピゲノム不安定性も多いことも明らかになっています。

 

つまり、

「腸上皮化生細胞は胃がん細胞になる危険性が高い前がん病変である」

ことが結論付けられた訳です。

 

https://gut.bmj.com/content/early/2023/09/21/gutjnl-2023-329492

 

続きはまた来週!!

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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