MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年07月22日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。 今回は「見つけにくい大腸ポリープ」のお話です。
➀見つけにく大腸ポリープ
大腸ポリープには見つけやすいものだけでなく、とても見つけにくいものもあります。
そのため、大腸カメラ検査では「どれだけ丁寧に観察するか」が非常に重要です。 大腸ポリープというと、きのこのように盛り上がったものをイメージする方が多いかもしれません。
しかし実際には、平らなポリープや、周囲の正常な粘膜と色の違いがほとんどないポリープも少なくありません。 このような病変は、一見すると正常な粘膜に紛れてしまい、短時間の観察では見逃される可能性があります。 特に、平坦型や鋸歯状病変(SSL:Sessile Serrated Lesion)は、
大腸がんの原因となることが知られており、慎重な観察が必要です。
@平坦な病変が多い鋸歯状病変➁見逃さないために大切なのは「観察時間」 大腸カメラでは、内視鏡を挿入することよりも、 抜きながら観察する時間が重要です。 大腸のひだを一つひとつ丁寧に広げ、二酸化炭素で腸を膨らませながら死角をなくし、 粘膜全体をゆっくり観察していきます。 急いで検査を終わらせようとすると、小さなポリープや平らな病変を見逃すリスクが高くなります。 国内外の研究でも、観察時間を十分に確保することが、 大腸ポリープや早期大腸がんの発見率向上につながることが報告されています。 そのため、質の高い大腸カメラ検査には、「時間をかけて丁寧に観察する姿勢」が欠かせません。 ➂最新の内視鏡機器と内視鏡医の融合 見つけにくい病変を発見するためには、医師の技術だけでなく、使用する内視鏡機器の性能も大切です。 現在の最新鋭の内視鏡システムは、高精細な画像で粘膜を鮮明に映し出すことができ、 わずかな色調変化や凹凸も確認しやすくなっています。 さらに特殊光観察機能を用いることで、通常の白色光では分かりにくい病変が見えやすくなることもあります。 医師の経験と最新鋭の機器、この両方がそろうことで、より質の高い検査が可能になります。 当院では経験と設備の両方を大切にしています 当院では、経験豊富な内視鏡専門医が、一人ひとりの患者さんに対して時間をかけて丁寧な観察を行っています。 また、最新鋭の高画質内視鏡システムを導入し、 小さな病変や見つけにくいポリープもできる限り見逃さないよう努めています。 「検査を受けること」だけではなく、「質の高い検査を受けること」が、大腸がん予防には非常に重要だと考えています。 ➃大腸がんは予防できるがん 日本では大腸がんは年々増加しており、がんの中でも非常に患者数の多い病気です。 しかし、大腸がんの多くはポリープの段階で発見・切除することで予防できます。
また、早期の大腸がんであれば、内視鏡治療だけで完治が期待できるケースも少なくありません。 症状がないからといって安心するのではなく、40歳を過ぎた方や便潜血検査で陽性になった方、 ご家族に大腸がんの方がいる方は、定期的な大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。 見つけにくいポリープを見逃さず、将来の大腸がんを未然に防ぐためには、 「経験豊富な内視鏡医」と「最新鋭の内視鏡機器」、そして「時間をかけた丁寧な観察」が欠かせません。 当院では、そのすべてを大切にしながら、患者さんが安心して検査を受けられる環境を整えています。 大腸がんは早期発見・早期治療によって十分に治癒が期待できる病気です。
ご自身の健康を守るためにも、定期的な大腸カメラ検査をご検討ください。 @発見されにくい早期大腸がん わずかな発赤(赤み)のみで発見されました
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。