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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年09月13日
こんにちは。副院長の東です。
9月を半ばを迎え、次第に気温が低くなってきています。
気が付くと朝晩に冷えを感じるようになっていますね。
季節の移り変わりは体調を崩しやすいので気を付けましょう。
日本人大腸がんの原因の半数は細菌由来

日本人においても大腸がんが増えてきているのは、がん統計のデータで明らかです。
罹患数第1位・死亡数第2位のがんであり、急速に増加しています。
今回、東大、大阪大、東京科学大、国立がん研究センター中央病院の研究グループが興味深い研究結果を発表しました。
✓ 日本人大腸がんの主要な原因は腸内細菌であること
これは、一部の大腸菌が「コリバクチン」という毒素を産生して細胞のDNAを傷つけることに関連しています。
原因として食生活の欧米化や生活習慣の変化が指摘されてきましたが、
今回の研究結果は、より原因を明らかにするような内容です。
大腸がん患者200例を対象に、がん細胞のDNA全体を詳しく調べる大規模な全ゲノム解析を実施した。
いわゆる遺伝子情報であるゲノムのすべて解析するという手法です。
結果は、
日本人大腸がんの約半数(44.8%)において、細菌毒素コリバクチンによって生じた特徴的なDNAの傷跡(コリバクチン関連変異シグネチャー)が認められました。
さらに、40歳未満で発症した若年発症大腸がんにおいては、約70%にコリバクチン関連変異シグネチャーが認められました。
著者らは、
大腸がんが遺伝や生活習慣だけでなく、幼少期からの腸内細菌との長期的な相互作用によって形成される可能性を示した。
将来的には、菌の感染経路の制御や除菌による大腸がん予防の可能性があると結論付けています。
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00411.html
腸内細菌が健康や病気に深く関わることが明らかであり、腸内細菌を適正化する事はとても重要です。
腸内細菌を内服するプロバイオティクス・・・乳酸菌、ビフィズス菌、発酵食品
腸内細菌を育てるプレバイオティクス・・・オリゴ糖、食物繊維
両者を同時に摂取するシンバイオティクス・・・腸内環境改善効果が期待できます
腸活を行い、腸内環境を適正に保つことが、大腸がんの予防にも役立つはずです。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。