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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年09月28日
こんにちは。副院長の東です。
すっかり夏の暑さはどこに行ってしまったのか、秋の気候に変わってきています。
再び大型の台風26号も接近してきています。
大雨の被害は甚大です。気候情報には注意してください。
内視鏡分野の進歩

内視鏡に関わるようになって24年が経過しました。
医学の進歩は日進月歩ですが、消化器内視鏡の分野は特に顕著だと思います。
消化器病の中で、内視鏡を使う消化管の分野は、形態診断が主体です。
形態診断とは、いわゆる「見た目」がどう違うかを見つけて診断してきます。
内視鏡機器つまり、内視鏡本体の進歩がやはり大きいと思います。
高画質化、細径化、レンズ性能、画像強調技術(NBI、LCIなど)のハード面と、
がんと正常部の違いを診断する診断学のソフト面。
その両者が飛躍的に向上した結果、内視鏡分野は日本発で世界の最先端を今でもリードしています。
さらに、内視鏡治療技術の進歩も同時に進みました。
がんを切り取って治療する、外科治療は古くから行われてきました。
内視鏡によってより早期に消化管がんを診断できるようになり、必然的に早期がん治療も行われるようになります。
ストリップバイオプシー、EMRそしてESDと、治療技術は格段に進歩しました。
それも、エビデンスという証拠を確実に日本発で発進した結果、早期がんによる内視鏡治療は標準治療になりました。
早期胃がんに対する内視鏡治療の絶対適応条件という概念も日本から発信されたものです。
2cm、分化型胃がん、粘膜内がん、潰瘍を伴わない
この4つの条件を、術後の病理所見で満たせば、それは治癒を意味します。
この条件の裏には、がんが完治しない理由の一つである「リンパ節転移」をしないことがあるのです。
リンパ節転移をしていなければ、がんはその局所にとどまっていることを意味します。
昔は、病巣部を一括で切除する事が難しかったのですが、ESDが登場し内視鏡的治癒切除(cure)が出来るようになりました。
消化器がんに関しては、特に早期発見早期治療が重要なのです。
出来るだけ早期に発見することが、それはすなわち「がん」の治癒につながります。
きちんと診断する、きちんと内視鏡で治療する、きちんと病理診断する。
このステップを確立したのは日本であり、内視鏡専門医は日々それを実践しています。
早期がんは症状が全くありません。
内視鏡検査を適切に受けるようにしていきましょう。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。