MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年07月05日
こんにちは、平島です。
昨日は朝に小雨が降っていたこともあり、だいぶ涼しかったですし、やや快適でした。
やはり暑すぎると運動のパフォーマンスも下がってしまいますし、運動能力も落ちてしまいます。
昼間の暑さは流石に辛いですね。
最近、新患の患者さんで
便潜血陽性
で大腸内視鏡検査をするように指示があり来院される方が増えているように感じます。
便潜血とは
便に血が混じっていると大腸がんの可能性があるので、大腸内視鏡検査で精査する
という検査です。
便に血が混じるぐらいの大腸がんですと、
かなりの大きさになって表面が崩れるぐらいにならないと血が混じることはないことが多いです。
便潜血陽性のほとんどの原因が
痔が多少切れる
ことによる血の混じり
ということになります。
ラッキーなのは、痔が切れることにより便潜血陽性になって、たまたま大腸内視鏡検査を受けてみたら
偶然、大腸ポリープや早期の大腸がんが見つかった
というパターンです。
これまでも数々のこのラッキーパターンを目にしてきましたが、逆のパターンもこれまた数多く目にしてきました。
便潜血陽性で大腸内視鏡検査をしたら
進行した大腸がんが見つかる
という最悪のパターンです。
本当に大腸がんで便潜血陽性であればかなり進行している可能性が高く、外科的手術やその後の抗癌剤治療になるパターンが多いです。
大腸がんは大腸ポリープから成長することが多いため
「大腸ポリープを切除することは究極の大腸がん予防」
と言われている所以です。
便潜血検査などに頼ることなく、定期的な大腸内視鏡検査を行い、大腸ポリープをいかにきちんと見つけて、切除してしまうかがとても大切になってきます。
では、今週も暑いですが頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。