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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年05月04日
こんにちは、平島です。
GWはどのようにすごしていますか?
私は、
5月17日日曜日のホノルルトライアスロン
に向けて、
朝 バイク 40Km
昼 ラン 6Km
夕 スイム 1.5Km
をGW中、ほぼ全て完遂しました!

「健康のために毎日1万歩歩いています」
「ジムで汗を流しています」
という患者さんは非常に多いですが、実はその努力が空回りしているケースが少なくありません。
せっかくの運動を
「老化の加速」
に変えないために、最新の研究データを踏まえた、運動と健康の真の法則についてお話しします。
最近話題になっていますが、健康意識の高い方々を対象とした調査でも、驚くべき実態が浮き彫りになっています。
それが
「3分の1の法則」
です。
実は、
自分は健康だと思っている人のうち、
血液中のタンパク質(アルブミンや尿素窒素)の値が目標を満たしているのは、わずか3分の1程度
残りの3分の2の人は、実は深刻な
「栄養不足」
に陥っているというデータがあります。
栄養、特にタンパク質が足りない状態でいくら運動を頑張っても、体は自分の筋肉を分解してエネルギーを作ろうとします。
これでは健康になるどころか、老化を早めているようなものです。
運動の効果を最大限に引き出すには、まず
「吸収の入り口」
である腸を整え、十分な材料を送り込むことが大前提なのです。
運動は脳のゴミを洗い流す
「グリンパティック・システム」
を活性化させますが、ここに特定の栄養素を組み合わせると、その効果は劇的に高まります。
以前、ダイヤモンド・オンラインでも紹介された衝撃的なデータがあります。
脳の機能を守り、メンタルを安定させる「効果量」を比較した研究で、
ビタミンDとオメガ3(EPA)の数値が、既存の抗うつ薬を大きく上回ったのです
○抗うつ薬(21種): 効果量 0.30 〜 0.42
○オメガ3(高用量EPA): 効果量 0.56
○ビタミンD(高用量摂取): 効果量 0.98
ビタミンDは、腸の細胞同士を結合させている
「タイトジャンクション」
をギュッと締め直す役割を担っています。
運動で血流を上げ、ビタミンDで腸のバリアを固める。
この両輪が揃って初めて、脳内炎症を止め、20年後の健康を守る「最強の予防」が完成します。
「もう若くないし、今さら運動を始めても……」
と諦める必要は全くありません。
私たちの腸の粘膜細胞は、人体で最も代謝が活発な場所の一つ。
なんと
約3日から5日
で、すべての細胞が新品に入れ替わっています。
今日から食事を変え、適切な運動を取り入れれば、細胞が2サイクル回る
「10日間」
で、あなたの体内の環境は物理的に書き換わることが可能です。
具体的な戦略として、私は以下のセットを推奨しています。
1,運動後30分以内にタンパク質を: 筋肉の分解を防ぐため、もち麦ご飯や納豆、海藻などと合わせて、良質なタンパク源を確保してください。
2,ビタミンD 4000IUと乳酸菌1兆個: 運動による酸化ストレスから身を守り、腸のバリアを鉄壁にするために、圧倒的な「物量」で栄養を補給します。
3、就寝3時間前の「空腹」: 睡眠中に脳の洗浄システムをフル稼働させるため、寝る直前の飲食は厳禁です。
運動は
「体を動かすこと」
だけが目的ではありません。
それは、腸から取り込んだ栄養を、全身の細胞、そして脳へと届けるための
「循環装置」
を回す作業です。
数値や見た目だけに囚われず、まずは10日間、腸を整える食事と、心地よい程度の運動をセットで続けてみてください。
お腹の張りが消え、頭のモヤが晴れていくとき、あなたの健康レベルは確実に
「3分の1」
の勝ち組へと入っているはずです。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。