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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃がんは遺伝する??

2026年04月29日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、胃がんは遺伝する?というお話です。

「家族に胃がんが多いから、自分も遺伝で胃がんになるのでは?」と不安に思う方は多いはずです。
しかし、研究では、胃がんの多くは遺伝そのものではなく「ある細菌」が原因であることがわかっています。
その原因は、「ピロリ菌」です。

1. 原因の多くは「ピロリ菌」の感染
胃がんの最大の要因は、遺伝子よりもピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)による慢性的な炎症です。
この菌が胃に住み着くと粘膜を傷つけ、長い年月をかけてがん化のリスクを高めます。
通常の胃粘膜はピンクで凹凸はほぼありませんが、ピロリ菌感染が長引くことで胃の出口から萎縮性胃炎と呼ばれるでこぼこした胃粘膜に変化していきます。

@ピロリ菌陰性の胃粘膜

@ピロリ菌陽性の胃粘膜

2枚目の写真の方は、30歳代ですが胃粘膜の萎縮が強く、除菌しない場合、将来の胃がん発生のリスクが高くなります。

2. なぜ「家族」で胃がんが続くのか?
胃がんは遺伝ではありませんが、「家族内で感染し、共有されやすい」という特徴があります。
主な感染経路:幼少期の親や祖父母からの口移し、かつての衛生環境(井戸水など)

「遺伝だから仕方ない」のではなく、「同じ感染源を共有していた可能性」を考えることが重要です。

3. 「家族歴」は健康を守る手がかり
診察室で「ご家族に同じ病気の方はいませんか?」と聞くのは、単なる形式ではありません。
ご家族の病歴(家族歴)を知ることで、医師は以下の判断ができます。
・リスク評価:ピロリ菌感染の可能性の推測
・適切な検査:早期発見のための胃カメラのタイミング
・予防方針:必要に応じたピロリ菌の検査、除菌治療の提案

4. 今日からできる予防の第一歩
胃がんを防ぐために、まずはご自身のピロリ菌検査を検討しましょう。
人間ドックで追加できる場合は、検査してみましょう。
また、親や祖父母がどんな病気にかかっていたかを知ることは、あなた自身の健康を守る強力な武器になります。

まとめ
胃がんは「遺伝」を恐れるより、「ピロリ菌の除菌」で前向きに予防できる病気です。
気になる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

胃がんの原因はピロリ菌だけではありません。
ピロリ菌陰性の人も胃がんになるため、注意が必要です。
定期的な胃カメラを検討しましょう。

@ピロリ菌陰性の胃がん

@ピロリ菌陰性のスキルス胃がん

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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