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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年10月19日
こんにちは、平島です。
ようやく涼しくなってきて、朝ランが快適に走れています。
プールでのスイム練習も本格的に始めたので、
あとは河原でのバイク練習を、時間を見つけてやっていければと考えています。
さて、横浜院・福岡院ともに腹部エコー検査を行っていますが、
脂肪肝の方が非常に多いという印象です。
脂肪と聞くと、油っぽい食事を避けている方も多いのですが、
実は糖質や果糖に気をつけてほしいと、いつも診察室でお伝えしています。

今回は、肝臓と糖質のお話です。
★お酒を飲まないのに脂肪肝、その共通点は?
診察室でよく聞くのが、この声です。
「お酒はほとんど飲まないのに、脂肪肝と言われました」
普段飲んでいるものをうかがうと、
自販機の缶コーヒー、スポーツドリンク、紙パックの野菜ジュースがよく出てきます。
果糖は吸収されると、門脈という血管を通ってほぼそのまま肝臓に届きます。
液体だと一気に届くため、肝臓が処理しきれず、
中性脂肪としてため込んでしまうのです。
アメリカの閉経後の女性約10万人を20年以上追った観察研究では、
甘い清涼飲料水やフルーツドリンクを1日1本以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて、
肝臓がんのリスクが約1.8倍でした。
観察研究なので原因とまでは言えませんが、見過ごせない数字です。
★売り場ごとの「落とし穴」
・コンビニのスポーツドリンク:500ml1本で糖質25〜30g、角砂糖7〜8個分です。
汗をかいたとき以外の水代わりは控えましょう。
・紙パックの野菜ジュース:果汁入りの商品が多く、200mlで糖質15g前後のものもあります。
食物繊維はほとんど抜けています。
・自販機の「微糖」コーヒー:100mlあたり糖類2.5g以下なら「微糖」と書けるので、1日3本飲めば十分な量になります。
・果汁100%ジュース:オレンジジュース200mlで糖質20g前後です。
「砂糖不使用」と「無糖」は別物です。
・ドラッグストアの「飲む酢」やゼリー飲料:果糖ぶどう糖液糖や砂糖が多い商品が目立ちます。
★では、何を選べばいいのか
ラベルの原材料名は、多く入っている順に書かれています。
1番目や2番目に「果糖ぶどう糖液糖」や「砂糖」があれば、
ほぼ砂糖水と考えてください。
栄養成分表示は100mlあたりのことが多いので、500mlなら5倍して計算します。
飲み物は、水、白湯、麦茶、ルイボスティーがおすすめです。
麦茶はパックで作れば1リットル10円ほどで済みます。
ただし傷みやすいので、冷蔵庫で2日以内に飲み切りましょう。
炭酸が好きな方は、無糖の炭酸水にレモン汁を数滴たらしてみてください。
緑茶やコーヒーはカフェインの利尿作用があるので、
私は水分補給の量には数えていません。
果物は、噛んで食べれば味方です。
みかんなら1〜2個、キウイなら1個を目安に、活動量の多い朝か昼に食べましょう。
おかずには、卵やサバの水煮缶、納豆を取り入れてみてください。
私も以前は、練習のあとについ甘いスポーツドリンクに手が伸びていました。
今は1時間ほどの練習なら、水を飲んで食事で塩分を補っています。
★今日からできること
肝臓は「沈黙の臓器」で、脂肪がたまってもほとんど症状が出ません。
まずは今日、手に取る1本を水か麦茶に変えてみてください。
健診で肝機能を指摘された方や、40歳を過ぎた方は、
腹部エコーや胃・大腸内視鏡検査で、一度おなかの中をチェックしておくと安心です。
このテーマはYouTube『胃と腸の健康チャンネル』でも詳しくお話しする予定です。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。