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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年12月01日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は「若年性大腸がんとビタミンD」です。
50歳未満の若年性大腸がんが最近、増え続けています。
新たな研究では、50歳未満の場合は、ビタミンDを多く摂取すると、大腸がんや前がん病変ポリープの発生予防に効果的である可能性が示唆されました。
「ビタミンDを1日あたり300IU以上(ビタミンDを強化した牛乳の場合は、容量240ccのグラス約3杯分に相当)摂取することで、
若年性大腸がんの発生リスクをおよそ50%抑えられることがわかった」ということです。
今回の研究では、食生活からビタミンDを摂取したほうが、ビタミンDのサプリメントを飲むよりも予防効果が高いことが分かったということです。
今回の研究に限っては、50歳以上の大腸がん発症リスクとビタミンD摂取量の関連性を確認できなかったということです。
他の研究では、血中ビタミンD濃度が高いほど大腸がんのリスクが低いこともわかってきています。
若年性大腸がんに限っては食事からのビタミンD摂取が大事ですが、
感染症の予防としての免疫力やその他の効果を考えられると食事からの摂取に加えて
サプリメントで補うことも良いですよ。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。