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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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逆流性食道炎の薬物療法

2026年05月24日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

この週末は気温がやや低かったですが、それでも過ごしやすかったですね。

これから夏に向けて気候が変わってきます。

高温多湿の環境だと脱水になりがちですので、こまめに水分をとっていきましょう。

 

逆流性食道炎の薬物療法

 

 

逆流性食道炎は、食生活、ストレスが多いに関係しています。

高血圧、高脂血症、糖尿病と並ぶ生活習慣病といっても過言ではありません。

ピロリ菌除菌後、初めから陰性の方を含めて、胃内ピロリ菌陰性の時代になりました。

胃酸の分泌が多くなるような状況が、胃酸逆流を引き起こします。

もちろん、食道裂孔ヘルニアや亀背など身体的要因で胃酸逆流を起しやすいケースも存在します。

 

常にお話していますが、逆流性食道炎の治療の根本は食事療法、理学療法です。

まずは、原因を見直してみる事、それでも改善しない場合は薬物療法がやはり必要なのです。

 

薬物療法の根本は、胃酸を抑える治療になります。

H2ブロッカー(H2RA)、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、そしてカリウム競合型アシッドブロッカー(P-CAB)です。

どれも胃酸を抑えますが、新しい世代の薬剤ほど強力に胃酸を抑えることが可能です。

薬価に関しても、前2者はジェネリック医薬品があるので安価になってきています。

 

基本的な考え方は強力に胃酸を抑える必要にあるかになります。

薬剤を内服してすぐに良くなって、以後症状を感じない方。

内服すると効果はあるが、内服しないとすぐに症状が出る方。

この場合はやはり、薬の効かせ方を工夫するため、つまり薬効の違いを利用して薬を選択します。

 

H2RA→効果は比較的弱いが、即効性(2-3時間)

PPI→効果は強いが、効果が安定するまでに2-3日かかる場合がある

P-CAB→効果が強く、即効性(2-3時間)

 

長期内服する事による副作用の問題は、今現在では、ほとんど問題ないと考えて良いと思います。

認知症、誤嚥性肺炎、ガストリン上昇による腫瘍発生のリスクなど。

 

僕は、症状がある時に至適量を内服するオンデマンド療法がベストと考えていますが、

最近の逆流性食道炎関連の講演を見ると、トップダウン療法の話題も出ています。

トップダウン療法は、初めから高用量を使用して、徐々に用量を下げるもしくは中止する治療です。

つまり、ボノプラザン(タケキャブです)20mgから内服を開始する治療です。

 

症状があれば、一番効果が強い治療をしようという趣旨は納得できます。

ただし、薬剤費用が高くなるのは間違いありません。

医学は日進月歩です。今のベストが将来のベストではありません。

僕自身もどの治療が患者さんにとって最適なのかを常に考えていきたいと思います。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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